皆さんこんにちは
ピナレロルーム専属スタッフの平山です。
先日行われたスタッフ向け試乗会にて様々なバイクを試乗させていただく機会がありましたのでそのインプレッションを書いていきたいと思います。
FACOR とは
この度試乗させて頂いたのはTrisportsさんが代理店を務めるイギリスブランド”FACTOR”です
ピナレロ乗りの私としてはあのフルームが乗っているブランド!という印象が強いです。
(クリスフルーム=ピナレロが機材提供するプロチーム”TeamSKY”に10年間所属。グランツール達成などの華々しい功績を持つ。2020年からは現イスラエルプレミアテックに所属しFactorでレースを駆ける。)
(写真:FACTOR OSTRO VAM Rhinoceros/フルーム選手の功績を称えたモデル )
Factorは2007年にレーシングカー、航空宇宙産業に関わるイギリスのエンジニアリング会社「bf1systems」から誕生しました。
その後2009年には構想を実行に移し2013年ごろから台湾の工場で本格稼働開始、2016年にはUCIプロコンチネンタルチームへ機材提供を開始し、だんだんと我々の目に留まるブランドへと成長を遂げてきました
だいぶ端折りましたがFACTORの詳しい歴史はこちらから
OSTRO VAM スペック
フレームセット 786,500円~
完成車 スラム Force eTap AXS / シマノ Ultegra 8170 1,331,000円~
タイヤ幅:32mmまで対応
フレーム重量:780g (Flicker サイズ54)
使用されているカーボン素材:TeXtreme®、Toray®、Nippon Graphite Pitch-Based Fiber
付属品:
・CeramicSpeedヘッドセット
・Black inc ステム一体型ハンドルバーステム (ドロップ 125mm、リーチ 80mm)
・Factor シートポスト
・CeramicSpeed T47a BB
・専用GARMIN用コンピュータマウント
・FACTORバーテープ
以下メーカーHPより
OSTRO VAM (オストロ ヴァム) ~超軽量エアロレースバイク~
OSTROは、軽量、空気力学、快適性を兼ね備えており、あらゆるものに対応できるオールラウンドバイクです。
2020年のツールドフランスのスタート地点であるコートダジュールを吹く南地中海の風にちなんで名付けられたOSTROは、あらゆる地形向けに作られており、イスラエルの新興国チーム、Israel Start-Up Nationのライダーが乗ってツールドフランスでデビューしました。
驚くほど速く、信じられないほど軽く、非常に快適で、スプリント、山岳ステージ、石畳のクラシックを制覇します。妥協を許さない究極のオールラウンダーです。コースを選ばず、突き進みます。
OSTROは、ディスクブレーキと電動シフティングでのみ利用できます。これにより、Factorはフレームの重量とさらにケーブルのフル内蔵を含むフレーム、フォーク、ハンドルの統合されたエアロプロファイルを可能にしました。
インプレライダー
スタッフ平山
普段はピナレロルームで専属スタッフとして働き、ピナレロのDOGMAをメインで愛用しています。
自転車歴:12年
競技経験:トラックレース、ロードレース
愛車:DOGMA F12,DOGMA F10,DOGMA 2,GAN S,cervelo R3,
インプレッション
軽い!
まず第一印象に持ち上げてびっくり!
見た目はエアロでボリューム感があるのにとても軽い!
持ち上げた時の重量は結局のところ、ホイールやハンドルに左右されてしまうことが多いです。
しかし、日本国内でFACTORを購入する場合には最初からBLACK INC社の軽量一体型ハンドルが付属します!
さらには、ホイール付きor完成車パッケージで購入すれば同社のカーボンホイールが付属します。
フレームが軽いうえに付属パーツにも余念がないFACTOR、後から余計な費用が掛からないのはエンドユーザーとしてはうれしいですね。
速い!
いよいよ試乗!
FACTOR OSTROVAMのインプレッションは、
ウィップを効かせながらリズミカルにダンシングしていくとどこまでも加速していく、速い!
見た目からの先入観で暴力的な加速を想像していたのですが、しっとりとした剛性感。
誰が乗っても踏めば、ちゃんと前に進み、テンポよく踏めばさらに前へ進む!という印象を受けました。
高速域ではエアロフレームの特徴なのか巡行しやすい!スピードメーターを何度見直したことか・・・!
気になる乗り心地は!?
硬すぎず柔らかすぎず!
剛性過多なフレームでは加速が楽しくてすぐにガス欠してしまったり、そもそもテンポをつかめずに全く加速しないように感じたりします。
その点、OSTRO VAMはBB周りからヘッドにかけて太めのチュービングで剛性を確保する一方、シートステーは極細で、空力的な側面を考慮しつつもちょうどいい塩梅に仕上がっている印象です。
また、基本的なパフォーマンスが高いのでプロが乗ったとしても底突きすることなくしっかりバネとなって前に進むのだろうと思いました。
個人的にはレース終盤、ライド終盤まで脚を残せるフレームに感じました。
こんな方にお勧め
ビギナーからレーサーまで!
理由はフレーム自体はそこまで癖がなく、ホイール次第で大きく印象が変わるから。
基本的にどなたが乗っても楽しいフレームだと思います。
しっとりとした剛性感が持ち味で、短期決戦型というよりも長距離を高速域で走りたいけど疲れたくない方、それこそ本場のグランフォンドやステージレースに出る方にはお勧めです。
エアロフレームは剛性が高くなりがちで、ディープリムを使うと一層硬くなります。
その点OSTRO VAMはディープを使っても疲れを気にする必要がないバイクに感じました。
試乗したいなら!
現在(2023年12月2日時点)、ワイズロード東大和店ではFACTORの試乗車をご用意しております!
試乗可能期間は年内の予定ですが、試乗ご希望の場合には当該店へご連絡ください。
FACTORについて気になる事が有ればFACTOR正規取扱店の川崎店までお問い合わせください。
最後に
FACTORはイギリスらしいデザインのセンスと最新の研究に基づいた無駄のない設計が織りなす唯一無二のブランドです。
実も蓋もない話ですが、趣味で乗るなら見た目が一番大事です。
勝利を目指す方には性能が1番大事でしょう。
FACTORは見た目で選んでも性能で選んでもきっと後悔しないブランドだと思います。
在庫についてはコチラから!
[ysid 2023000019689]