3月8日 千葉県 下総フレンドリーパークにて行われた
ピナレロ DOGMA F10 試乗会に行って乗ってきました。
まず乗ってみて率直な第一印象
- クライミングバイクトップモデルさながらに踏み出しがさらに軽くなった
- 踏み出しの軽さに起因する加速反応性の鋭さ。
- 躊躇なくコーナーに進入出来る従来通りのピナレロハンドリング
踏み出しの軽さや加速性能については
前作F8比でも明確な差が感じられ、
データどうりバイク剛性が上がっている感じ。
しかしF8との形状と成形の違いからなのか、
剛性感は若干異なる印象はある。
そしてアマチュアの自分には容易開くことのできない奥の引き出しの存在を感じる。
トップモデルの試乗で、奥の引き出しは常に感じることですが、
それはプロライダーのバイク性能を引き出すスキルとパワーへの羨みと憧れがそう思わせる節もあります。
しかし偶然にしろ何にしろ、条件が揃えば誰でも奥の引き出しが少しでも開くことがあります。
人間の順応性はありがたいというか何というか。
F10を試乗している最中、
どこか喉のつかえのように、
F10と自分の間にギャップがあって
力が思うように伝わっていない感覚がありました。
初めて乗るバイクなのだから
いきなり乗りこなせるはずもないのですけどね。
試乗4巡目の最終回、
自転車の女神がちょっとだけ微笑んだようです。
それまでのコース上での速度は速い所もあれば
意外に平凡な速度の区間も正直ありました。
バイクが遅いのではなく、乗り手の問題なのは
当然分かっていました。
その最終回はバイクのリズムに少し慣れて
それまでとは違いスピードが乗りました。
メーター読みですが最大4km/h近く速い巡航速度、
それまで失速がちな区間でも維持されるスピード。
より速い進入速度でも何ら変わらない安定したコーナーリング。
あまりあるプロバイクのポテンシャルが
自分をサポートしてバイクの意思で走っていくかのような感覚。
純粋に走ることが、楽しい、と思える瞬間。
技量を駆使し、バイクとの一体感を感じることができるミドルクラスのバイクであっても、トップモデル特有のこのサポートオプションは得難いものでしょう。アマチュアがトップモデルに乗る最大のメリットだと常々感じています。
ファウスト・ピナレロ氏のドヤ顏を想像したくなる出来栄えのF10
少々慣れは必要と思いますが、奥の引き出しが開いた時は楽しさもひとしおですよ。