先日2017年6月11日にイタリアヴェローナにて行われた
グランフォンドイベント「Alé la Merckx Granfondo」の会場に現れた、
レジェンドレーサー、マリオ=チポッリーニ。
その手にあったバイクは今年9月に発表予定の新型RB1kでした。
今までの #MCIPOLLINI bikeが新型を発表する際は、ほとんどがユーロバイクの会場にて行われ、
なおかつ、その発表まで詳細は一切輸入元であろうと公表されることはありませんでした。
突然のお披露目にびっくりしました。
#RB1k というバイクは、マリオ=チポッリーニが自身のレーサーとしての経験と、イタリアの工業力を合わせて誕生させたまさにレーサーとしてのマリオ=チポッリーニが求める
理想のロードレースバイクを具現化したモデルです。
現行モデルのRB1Kはスプリンターであったマリオ=チポッリーニの強靭な脚力を推進力に余すことなく路面に伝えることと、ステージレースで必要な長距離の走破性能という相反する要求を合わせた設計がなされていました。
2011年に登場してから、2017年モデルまで、大きな外見の変更はさレませんでしたが、その時々のトレンドに合わせたマイナーチェンジがなされてきました。
大きな変更がなくても、第一線のレースシーンで使い続けられた実績は、その設計思想の高さからと思われます。
マリオ=チポッリーニのSNSを確認すると、他の新型モデルが出たとしてもRB1kに乗り続けていることが投稿された画像からわかります。それだけ、彼自身の思いの詰まったモデルであるということなのでしょう。
新型のRB1Kには「THE ONE」というキャッチコピーが付けられています。
直訳すると、同一、同種という意味から、新しいモデルになっても唯一無二の同種コンセプトのバイクが完成したとも読み取ることができます。
詳細の発表はアナウンスされている9月を待たなければなりませんが、写真からわかる新型RB1Kのスペックを探って見たいと思います。
①フレーム造形
RB1Kの特徴的な弓なりのシートチューブ、トップチューブからシートステーまでの弧を描くようなフレーム形状、シートステーの内側に飛び出したフィン形状、
そして、如何にBB周りの剛性感を表しているような形状のダウンチューブ。
一目見てRB1Kと解る造形はそのままに、エアロロードの #NK1K で培った最新のトレンドが散りばめられているように見えます。
以下より詳細を確認、想像していきます。
あくまでも担当個人の見解となることをご了承ください。
②シートポスト
NK1Kと同じエアロ形状のシートポストに見えます。ピラーの固定方法も同じようです。
サドル高の調整幅の少ないISP形状から、調整のできるシートポスト方式を採用することが現在のトレンドとなっており、RB1Kもそれをならったと思われます。
ただ、弓なりのシートチューブから、それほど大きくはサドルを下げることはできないと思われます。
③ブレーキ
制動力、空力性能の高いダイレクトマウント方式のブレーキを採用しています。
④リアエンド
NK1K、MCMと同じ形状のリアハンガーを使用しているように見えます。
⑤BB
この角度からはBB規格まではよくわかりませんが、クランク付け根の形状からプレスフィットもしくは386が使用されていると思われます。
⑥ヘッド
トップチューブ前方の上側が別パーツとなっていることからNK1Kと同じエアロトップキャップが採用されているようです。
現行のRB1Kとはヘッドチューブの膨らみ方が違っています。
写真のサイズはXLもしくはXXLなので、小さいサイズのジオメトリーまではわかりませんんが、マリオ=チポッリーニが乗る新旧モデルを対比すると、ほぼ同じジオメトリーが採用されているようなので、他のモデルよりも短めのヘッドチューブとなると思われます。
⑦フォーク
先端に行くほど細くなる形状は現行モデルとほぼ同じ形状に見えます。
エンドの形状が、NK1KやMCMと似たような形状に変更されているので、形は似ていますが全くの新設計になっていると思われます。
⑧ワイヤリング
他のモデルと同じく電動と、機械式兼用となっていると思われます。
ワイヤー取り込み口の金具形状が、NK1KやMCMと似ています。RD側のワイヤー出口はMCMとそっくりになっており、新型のRDに合わせたワイヤリングに対応しているようです。
⑨カラーリング
メッキ塗装のような特殊なカラーリングになっていますが、このカラーはプロモーション用で、販売用では無いそうです。
調べたところ、今までのモデルと同様、ヌードカーボンカラーを中心としたカラーリングになるそうです。
⑩値段
こればかりは9月になって見ないとわかりません、、、、
続報が入り次第お伝えしていきますので、お楽しみに!