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【プチカスタム】フロントディレイラーをアップデートしちゃいましょう!【操作性向上】

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新宿本館】松永 剛 17年07月31日

 fd5801_001

 

先日、自転車漫画『ろんぐらいだぁす!』の出版元である一迅社担当編集のいしこう氏のキャノンデールのコンポーネントをまるっと載せ替えした際にもご紹介した、新型のフロントディレイラー、非常に良くできており、先日もこの部分のアップデート(交換)作業を行ったので、改めてご紹介しようと思います!

 

 

 

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元々付いていたのがこちらの『FD-5800』。11速用のフロントディレイラーです。

 

 

こちらを・・・・

 

 

 

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『FD-5801』に交換!!

 

 

 

ぱっと見てワイヤーの取り回しが変わっているのがお分かり頂けるかと思います。

旧来の11速シリーズのフロントディレイラー(9000系デュラエース、6800系アルテグラ)は、操作を軽くするのが目的でワイヤーを引っ張るアームの部分を長くしたのですが、その結果、ワイヤーの引きに対してディレイラーの動きが非常にシビアになってしまい、微調整が難しかったり、ワイヤーが車体から出てくる向きによっては上手く作動しなかったりという問題点がありました。
出た当初は、説明書通りに組み付けてもまともに作動しなくて、悩まされたものです(汗)

 

 

その辺りを大幅に改良したのが、R9100系、R8000系の最新型のデュラエースとアルテグラです。

そして、105も、R系への大幅モデルチェンジを前に、フロントディレイラーのみ、5801という小変更の型番でアップデートがされました。実質フフロントディレイラーに関してはフルモデルチェンジと言えます。

 

 

 fdr9100 fdr8000

 

 

こちらの2つがそれぞれ、FD-R9100、FD-R8000。これを見ると、FD-5801の設計が全く同じ方式なのが分かりますね。

 

 

新型のフロントディレイラーの特徴は、従来はワイヤーの引きの調整はディレイラー側では調整が出来なかったため、フレームやケーブル途中に居れたワイヤーアジャスターで行うしかなかったのですが、新型は最初からワイヤーの張り調整を行う機構を盛り込んでいる為に、何度もワイヤーの張りを直す必要が無くなり、作業効率や調整のしやすさが格段にUPしています。また、プレート可動量を決める振り幅の調整もやりやすくなっており、構造をしっかり理解すればとても簡単に組付けや調整が出来る優れものです。

またワイヤーを引く構造を完全新設計とすることで、引きの軽さもアップしており、素早いシフティングも可能になりました。

 

 

 厳密な互換性で言うと、以下のような感じになります。
新タイプのフロントディレイラー→従来の11速用デュアルコントロールレバー、クランクにも対応。
(FC-R9100、FC-R8000の新型クランクは旧来のフロントディレイラーには対応しない為、こちらの新型に交換する必要があります)

 

 

さて、従来のロングアームタイプからの交換の際は、インナーケーブルの長さが足りなくなります。厳密に言えば固定するところまでは長さが足りそうなのですが、固定した後にぐるっと回して足に引っかからないようにしている新型ディレイラーのケーブルルートでは長さが足りません。

 

今回はワイヤー交換も同時に行ったのですが、ここでさらにプチアップデートを。

 

元々組み込まれていたインナーワイヤーは『ポリマーコーティングケーブル』という、シマノで最も抵抗の少ないタイプのケーブルを使用していました。このワイヤー、弱点があってこの様な感じになります。(写真下側がポリマーコーティングです)

 

 fd5801_005

 

 

しばらく使っていると、アウターケーブルの中で擦れる部分や、アウターキャップの部分のコーティングが剥がれてきてしまうんです。
放置していると、剥がれたコーティングが中で”ダマ”になって抵抗になってしまう可能性も・・・見た目もあまり綺麗ではないのも残念な所です。

 

そこで、新しくシマノが開発したのが、写真上側のすこし青っぽく見えるタイプ。『オプティスリック』と名付けられたこのケーブル、なんと表面のコーティングを電着という方法で密着させており、かなり強くこすっても剥がれることがありません。

 

 shimano_optislick

 

 

そしてケーブルの抵抗も、ポリマーコーティングには敵いませんが、かなりいい数字を出しています。(下グラフ参照)

 

shimano_optislick2

 

 

現在、標準では105、TIAGRA、XT、SLXに採用されていますが、耐久性や価格などを考えても、上位のデュラエースやアルテグラユーザーの方が使用しても問題ないかと思います。個人的には一番オススメなインナーケーブルです。

 

 

ということで今回はケーブルの交換も行いました!

 

 

 

 

新型のフロントディレイラー価格は

FD-5801 直付けタイプが¥3,671(税別)、バンド固定タイプが¥3,852~3,913(税別)です。

 

 

ちなみに、FD-R8000は¥4,902~5,407(税別)、FD-R9100は¥11,226~12,190(税別)となっております。

 

 

 

フロントディレイラー交換工賃は¥2,400(税別)ですが、チェーンの切断と再接続が必要になります。チェーンも合わせて新品にしてしまうのも良いかもしれません。
また、先述の通りケーブル交換が必要になる事が殆どですので、別途ケーブル交換工賃、また場合によってはバーテープを剥がして作業が必要な場合はバーテープ巻きなおし工賃、それに伴う部品代等も別途必要になりますので、詳細は店頭にてご確認くださいね!

 

 

 

それと注意点が一つ。

ディレイラーの形状が変わる為、一部の車体ではフレームや直付け台座部分への干渉があり、取付できなかったり加工が必要な場合もあります。こちらも詳細はスタッフまで。

 

 fd5801_004

 

 

今回の取付では、カーボンフレームにボルト固定されていた直付けのマウントと、ケーブル導入部が干渉してしまい、適正な向きで固定できなかった為、マウントの一部を加工して回避しています。

 

 

ちょっとしたアップデートですが、機能がグンとUPしますので、オススメです!11速のバイクをお乗りの方で、旧型フロントディレイラーの方は是非交換してみてくださいね!

 

・・・自分のバイクも新型に換えたいなぁ・・・(笑)

 

 


 

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