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【Team Ys Road】経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ【いくのか!?全日本!?】

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大阪本館】利田 卓也 17年11月02日

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※今回のトップ画像はチームメイトのスーパーカッチョいいファビアンモデル。

レースでこれが走ってるんですよ!メチャカッコよくないですか!?

 

 

 

先の輪島ロードレースでの思わぬ結末により

急遽、群馬県CSC(サイクルスポーツセンター)にて開催される

 

JBCF経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップに出場!

 

大層な名前がついておりますが、数ある実業団レースの中で最高クラスにステータスの高い格式あるレースがこの経済産業大臣旗です。

 

そして、

この大臣旗においてE1クラス上位10位以内は、

来年の全日本選手権出場資格を獲得できるというもの

 

 

例年ならE1クラスでは距離80~90kmの長めのレースになるのですが、日程の関係もあり

1周6km×7周という何とも短いコースレイアウトに。

 

正直、出るか出ないか迷ってました…。

このレースの2週間後には「ツール・ド・おきなわ」が控えており、

短い42kmのレースとなると

高速レースが予想されるので、それに向けた練習を取り入れる必要があり、沖縄対策での長距離練習とは異なってくるからです。

貴重な練習時間。

 

 

迷いましたけど・・・。

実業団で走り始めた頃から、

ほぼ同じレースに出ている名古屋店梅林店長に誘ってもらい、

そして、京都店ホッシー1号は「行くのなら、行きます。」

というそれぞれの熱い声をもらい出場を決意。

 

 

なのですが

出発の朝から事件が。

 

 

 

待ち合わせをしていたホッシー1号の愛車の片側のタイヤが・・・

 

 

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パンクしとるぅぅぅーーーー!!!

 

 

 

おいおい。マジですかコノヤロー。。。

出発前から不吉なパターンだしてくるんじゃありませんよ。

 

 

出発時間がずれたものの何とか間に合い名古屋へ。

 

 

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三人三台を詰め込み発進。

 

 

 

群馬。

グンマー。

 

遠いですねー。

 

 

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遠くに神々しく山々が見えますなー。

 

 

到着して前日試走へ。

 

名古屋支部メンバーがここで加わり4名で試走へ。

 

 

試走した感想は・・・寒いでアリマス。

 

ではなく、これは難しいレースになる予感。

距離が短いこと、決定的な差を作れる“上り”の距離も短く、

パワーで押し切られる可能性が高いコース。

 

 

 

 

「群馬csc」の画像検索結果

 

 

広島や輪島とは違い、集団を破壊する決定打の坂が短すぎる。

 

うーん。

これはどうするかなぁ・・・しかも雨予報やしなぁ・・・。

 

 

どこで仕掛けるべきなのか・・・。

 

 

悶々と考えながら、宿でくつろぐ。

 

 

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宿に泊まったメンバー全員が使用したのがこちら。

コンプレスポーツ フルソックス

 

 

適度な締めにより長時間履いても快適です。

疲労回復、むくみにも非常に効果的で、常に使用しているアイテムの一つです。

 

気づけば、ぐっすりと快眠

 

 

 

 

さてさてレース当日。

午後からのレースに備え準備をゴソゴソとしていくわけですが

気温が低い。

どんどん下がってきてますよー。

 

気温は12度

寒すぎます。

 

 

 

出場メンバーはこちら!

E1:私、ホッシー1号

E2:梅さんこと梅林店長、福岡選手、窪田選手

 

計5名

 

うーん。

もっと大人数で大臣旗にのぞみたいですなぁー。

 

 

 

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営業活動兼サポート 和光ケミカル 様

よいお仕事をされております。

 

 

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元・大阪本館スタッフにして

現・キナンサイクリングチームメカニック  もとむ。

彼も寒さに震えてました。

 

 

 

一時間前にアップ開始。

今回は20分程じっくりと脚をまわしていき、

そこから徐々に負荷をあげていき、じんわりと汗をかく程度で終了。

40分くらいだったかな?

 

先に行われたE2の模様はこちら

 

 

我々が並んだときには・・・既にほぼ最後尾であった( ;´Д`)

 

 

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だいたい、いつも通りですな。

 

極度の末端冷え症の私はフルフィンガータイプのグローブに

アームウォーマーを着用。

ホンマ無理です。

 

 

E1クラスの出走者数は120名近く。

どれだけ早めに前方に上がり、リスクを減らせるか。

まずはそこからや(-_-;)

 

 

序盤なので無理に前あがろうとはせず、コース状況を把握しながら、

前に上がっていくタイミングを伺う。

 

 

 

 

高速コーナーと“心臓破りの坂”と言われる箇所がそのタイミングであると判断し前へと。

 

しかし・・・前方へと上がっても、先頭付近をキープというわけにはいかず、

先頭集団後方へと下げてしまったりなんてことも。

 

途中まで一緒にいたホッシー1号はいつの間にか、離れてしまっておりました(-_-;)

 

 

『写真:JBCF 一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟』※掲載許可は頂いております。

 

 

何度か数名の逃げができる。

 

集団を消耗させられないかと思い、

 

 

私もアタック。

先頭の逃げ4人に合流してやろうとギアをあげる。

 

そして後ろを確認する。

 

 

・・・おう。

見事に後ろついてきておりますね。

 

 

その後も同じような展開があり、もう一度アタックして逃げグループに乗ろうとするが

集団を引き連れてしまい決まらない。

 

 

 

そして考える。

今日のこのコースと集団の動きからして逃げグループは生まれない。

先程から私と同じような動きをしている人もいるし、

一時的には逃げたかに見えた人たちも、少ししたら吸収されてしまっている。

 

 

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逃げと吸収を繰り返しながら、周回は進んでいく。

 

 

それでも120名程の集団は30名程にまで減っていただろうか。

(そんなアナウンスが聞こえたような)

 

チャンスはどこにある?

1周6kmのハイスピードコース。

短い登坂でアタックして、抜け出たとしてもゴールまでの距離は約1km。

下りからの平坦基調。

そしてグルッとコーナーを曲がっての直線での緩やかな上りゴール。

 

 

 

 

『写真:JBCF 一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟』※掲載許可は頂いております。

 

私にマトリックスの佐野選手並のメガトンパワーがあれば可能だろうが、私の力では無理ー

 

 

それは周りの選手の体つきからしても、私単独ではダメかなーと。

 

 

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そんなことを考えているうちに、周回数は徐々に減っていく。 

勝負をかける場所の目星はつけたが・・・本当にその位置から上がれるだろうか・・・。

 

半分は賭け。

これがダメだった場合は・・・力ずくで前をこじ開けていくしかない。

(ハッキリ言って自信なし)

 

 

 

そして、いよいよ最終周回の鐘が鳴る。

 

加速していく先頭集団。

 

 

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『写真:JBCF 一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟』※掲載許可は頂いております。

 

 

なおも逃げと吸収が繰り返され続ける。

 

 

 

ペースが上がり差が生まれ始めるなら上りだ。

 

そこで仮に中切れが起こったとしても、その巻き添えを食わない位置にまでは上がっておく必要はある。

 

高速コーナーを抜けて、残り距離が減っていく。

“心臓破りの坂“では予想通りといいますか、当然これまで以上にペースが上がる。

 

 

問題ない。

 

私が動くのはここではない。

 

そしてアップダウンを通過し、いよいよ残り約1km。

下り区間へと。

 

この時の私の位置は集団後方あたりだったでしょうか。

ハッキリとは覚えていませんが、先頭まで遠かったことは確かです。

 

下り区間でゴールへと加速していく集団。

先頭付近は1列棒上に先細り、後方になるつれ広がっている。

 

誰もが脚を残しながら、先頭へ上がっていきたいと思うタイミング。

 

私が想定したポイントもズバリこの区間。

スプリントの為の脚を削ってでも前へと上がる。(という考え)

 

私のいる位置は広がっている集団内。

出るタイミングはどうする!?

 

見渡すと右側に一台分通れるか?といった空いている場所ではなく、

ラインが見えた。

 

 

 

ここしかない。

 

 

 

このタイミングを逃せばもう無理かもしれない。

 

賭け。勘。本能的か。

ギアを上げ、前方へと一気に駆け上がる。

 

まさにドンピシャのタイミング。

先頭が高速域に入った、その瞬間、

前から5番手あたりの絶好の位置に飛び込んでいき、その位置をキープ。

 

カキン!バキン!(バキン(^^;?)

周りのギアが上がっていく音が耳に入ってくる。

 

 

高まる集中力。

ゴールに向けて研ぎ澄まされていく感覚。

 

 

高速走行の集団はコーナーを抜けて視界が開けていく。

いよいよスプリントが始まる。

 

(興味がりましたら、YouTubeで『JBCF経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ群馬大会 E1ゴールシーン』をご覧頂ければと思います。)

 

 

番手は変わらず!

ここからどう動くか、どの選手に付くか。

勝負は瞬間的で一瞬の判断で決まる。

 

まだ出るわけにはいかない。

自分のスプリントでだせるパワーを知っているし、どういう種類のものなのかも把握している(つもり)。

絶対的な最高速は持ち合わせていない。

 

でれるなら右から駆ける。

 

どのタイミングで前へ出て、スプリントに入るか。

残り100m?150m?程だったでしょうか。

 

渾身。

 

斜め後ろに入っていた状態から右側に出て、一気に加速、前の選手の速度域を超える。

 

絶対的高パワーのない私はこの方法でしかこのコースは狙えない。

(スリップストリームというやつですね)

 

右側というのも重要だった。

あくまで、レース中の感覚でしかないので正しいかは分からなかったが、

最後のゴールまでの緩やかな上りは

 

「左よりも右側の方が緩やか」

 

コンマの勝負においてわずかでも勾配の緩やかさは有利。

 

 

残り50m程か?

上りに入った瞬間、左側が視界に入る。

私の方が前にいる!

 

 

 

トップにいるのは私!?

 

 

 

「え?獲るの?自分が?」

 

 

一瞬、そんな思考がよぎった瞬間、真ん中から一気に駆け上がる選手が。

 

 

 

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『写真:JBCF 一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟』※掲載許可は頂いております。

 

 

いかれた。

 

 

なだれ込むように、そのままゴールラインを割る。

 

 

 

勝てなかったことはわかり、

そして自分が2位に入ったことも

 

しかし・・・

無理だと思っていたこのコースにおいてまさかの順位。

(勝ててませんけど)

 

遂に。

遂に日本選手権出場資格を手に入れることができた。(ハズ)

 

 

挑戦し始めて3年。

初めて実業団に登録した年に、チームの星野ブラザーズが揃って出場資格をゲット。

それまで、全く気にもしていなかった『日本選手権』という高み(・・・というか死ににいくようなものと思ってますが・・・。)

を意識し始めて、挑戦して、挑戦して届かず。。。

 

レース展開、運、いろいろなものが重なっての今回の順位。

単純なパワーだけでは遠く及ばないけれど、何が起こるかわからない。

それがロードレースですね。

 

 

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おそらく、私は全くのノーマーク(笑)

誰やねんコイツくらいでしょうか(笑)

 

 

そういえば、昨晩は梅さんが念入りにマッサージしてくれたなぁ。それもあるなぁとか。

ホッシーおらんかったら出てなかったかもなぁとか。

(繰り返しますが、勝ててないのですけどね)

ありがとうございます。

 

 

SNSで多くのメーカーさんや他チームの方々にもありがたいお言葉を頂きました。

 

今回もレースに行かせてくれた大阪本館のみんな、ありがとう。

応援し続けてくれている常連の皆様ありがとうございます。

 

まだ、今シーズンは終わってませんが

続けてきたことで一つの目標を達成できたことを報告させて頂きます。

 

 

 

 

さあ次は沖縄。

 

関東のワイズロードから出場されるスタッフ、お客様が何名かいらっしゃるとお聞きしております。

現地で時間がありましたら、または機会がありましたらお会いしましょう!

 

 

 

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Support  BRAND

ヘルメット:UVEX Race5,

アイウェア:UVEX Sportstyle 104v

アイウェアフィッティング:眼z 井上様

 

使用機材

フレーム:PINARELLO:Dogma65.1

ホイール:Xentis XBL 4.2カーボンクリンチャー

タイヤ: コンチネンタル GP4000SⅡ23c

サドル:Fabric  ALM

チェーンオイル:WAKOS パワー&スピード(ブレンド)

パワーメーター:Power Tap P1ペダル

シューズ:Fi`zi:k R1B UOMO

CDJビッグプーリー For  SRAM

 

 

 

 

実業団 Ys Road チーム員募集中です!!

 

興味のある方は私までどうぞ!

 

 

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