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旧型FOIL乗りと観る新型FOILのあれこれ。

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お茶の水店】 22年08月13日

こんにちは、お茶の水店の木村です。

昨年の夏に注文したFOILがこの春届いてうきうきで乗っていたのですが、今回のツール・ド・フランスで新型が発表されたことにより約3か月で型落ちになりました( ^ω^)・・・

まあ限定カラーですし自分のフレームもかっこいいから気にしてないんですけどね!ほんとに!

前モデルもとてつもなくかっこよかったFOILですが、今回発表された新型もかなりかっこいいのでご紹介させてください!

SCOTT
MY23 FOIL RC

foil

うーんやっぱりSCOTTのバイクかっこいいんだよなぁ・・・

私の旧型FOILと見比べると、面影がほとんどないくらい劇的に変わっていることがわかりますね。

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見た目からもわかる通り前作からかなりの進化を遂げた新型FOIL、その詳細に迫っていきましょう!

 

前作比-16Wを達成した空力性能

2021年に行われたUCIの規定改正により、従来のフレームよりも更に空力性能を向上させたフレームを設計することが可能になりました。それにより、TREKから発表された新型MADONEなど、様々なメーカーから新作エアロロードが続々とデビューしてきております。もちろんこの新型FOILも、空力性能の大幅な向上を成し遂げています。

スクリーンショット (7)スクリーンショット (8)

フレームを設計するにあたって風洞実験を行う際に、SCOTTはバイクのみではなく使用されるコンポーネント、そしてマシンを駆るライダーも考慮に入れました。その結果バイクやフレームのみの机上だけの空力性能ではなく、実際に走る状態での空力を最適化させる設計が行われています。

新UCI規定内で空力を最大限良くしようとした結果、前FOILと新FOILを同じパワーで40km漕いだ場合、1分18秒も速く新FOILがゴールします。数秒を争うライダーは勿論、ロングライドなどでもパワーの節約につながるため多くのライダーが恩恵を受けられます。

スクリーンショット (11)

もちろんフレームのみならず、コクピット回りも進化しています。前モデルに使用できたCreston ic SLがブラッシュアップされ、性能が向上しました。風洞実験を行いスリム化したことで空力性能が向上し、バイク全体の空気抵抗の削減に貢献しています。また、剛性についても見直しがされ、ブラケットやトップバーを握り比較的軽い負荷の下ではより柔軟に快適性が、ドロップを深く握りライドの強度が上がった時には、全出力をフレームに伝えるため高い剛性が発揮されるようになっています。この辺りは、カーボンの積層の変更などによる剛性の調整が得意なSCOTTエンジニアたちの技術力がなせる業と言ったところでしょうか。

空力と軽量性の両立

スクリーンショット (12)

最近のカーボンフレームには殆ど用いられているといっても過言ではないカムテール形状を、最初にロードバイクに取り入れたのはSCOTTのエンジニア達です。この新型FOILからはエアロロードのパイオニアとして、また、自分たち自身を"CARBON EXPARTS"と呼ぶSCOTTのエンジニア達の矜持が見て取れます。

SCOTTが用いるカーボン素材は3つ。

これまでADDICT RC ULTIMATEなど、限られたハイエンドモデルにのみ用いられていた超軽量&高剛性のHMX-SL。数多くのバイクに乗ったことのある当店スタッフ小西もこのグレードのADDICTが愛車ですが、かなり反応性が高いそうです。

FOILのハイエンドフレームやADDICT RCのミドルグレードに用いられていたのがHMX。私が乗っているFOILもこのグレードですが、硬すぎるといったことはなく素早い反応がとても良いです。

そしてエンデュランスモデルの方のADDICTや前FOILのミドルグレードに用いられていたのがHMFという素材。上記2つのような剛性感はありませんが、アマチュアライダーなど多くの方に受け入れられやすい剛性感と快適性を持つため懐の広いバイクに仕上がります。

今作ではカーボンレイアップの改善、カーボンピースとジョイントの数の削減、シートステーやシートクランプなどの細部へのこだわりにより、剛性を犠牲にすることなく重量を削減しました。また、これまでFOILはハイエンドフレームでもHMXグレードまででしたが、今作ハイエンドモデルではHMX-SLグレードのフレームが登場しており、さらなる軽さと剛性を求める方にはうってつけです。

 

前代よりもさらに向上した快適性

リムブレーキのFOILに乗っていた小西も、フル内装油圧ディスクモデルになったFOILに乗っている木村もその高い快適性に驚かされました。事実、リムブレーキ時代のFOILは、16年にパリルーベも制しています。今でこそエアロロードで石畳のレースを走ることは珍しくなくなりましたが、この当時ではパリ・ルーベを走るために独自機構を採用したバイクやエンデュランスモデルのバイクなどが採用されることがほとんどでした。そのような過酷な状況の中でもスプリントで勝つことができる足を残せるのがFOILの持つ高い快適性のなせることだったのです。先代、先々代FOILは「エアロと快適性は両立しない」と考えられていたロードバイク界の常識を打ち崩す新たな世代のエアロロードであったと言えるでしょう。

新型でもこの系譜を受け継ぐどころか、さらに快適性を向上させているといいます。快適性が向上した要因はシートステーとシートチューブの接合部の形状変更など様々ありますが、最も注目すべきなのはシートポストの形状変更でしょう。

スクリーンショット (1)

細いシートポストにをエラストマーをかませるタイプを採用。前側のシートポスト部が細くなることでしなりやすくなり快適性が向上します。

スクリーンショット (8)

高い空力性能を損なわないよう、シートポスト部に内蔵できるリアライトも別売りであります。めちゃくちゃ便利そうなので新型FOILをご検討されている方には是非お勧めです。極限までの軽量化を求める方のために、全て一体化された通常のシートポストもラインナップされる予定です。

 

全ての面で進化した新世代のエアロロード

より速く、より軽く、より快適に進化した新型FOIL。これまでのエアロロードよりもすべての面において大きな進化を遂げており、これからのエアロロード界を代表するバイクになることは間違いないでしょう。チームDSMのエースクライマーであるロマン・バルデをはじめとしたプロ選手たちがツール・ド・フランスの超級山岳コースで使用していましたので、登れるエアロロードとしてかなりのオールラウンドバイクに仕上がっているのは間違いなさそうです。前作もエアロロードながらダンシングやクライムが非常に軽く、かなりオールラウンドバイクよりの味付けだったためここは変わってないようですね。

 

様々な方にオススメできる1台

前作も非常におススメのできる優等生だったのですが、そこからさらに進化したことによってますます魅力的なバイクに進化した新型FOIL。高い快適性、空力性能から、レースに出られる方のみならず、ロングライドメインの方にも自信をもっておススメできるバイクとなっております。昨今の情勢から、情報公開後すぐに完売となることが予想されますのでお早めにご相談ください。

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