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【インプレ】新型105ホイールは良い?悪い?『WH-RS710』

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フジグラン広島】実方 貴広 22年09月20日

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シマノ新型105ホイールの値段は前後で¥123,970-(税込)と、アルテグラホイールよりも約3.5万円安くリリースされたわけですが、果たしてどんな性能を秘めたホイールなのか?!
早速インプレしてみたいと思います!!

 

 

新型105ホイールは良い?悪い?

新型105ホイールを評価する上で大事なことは何か?
それは、基準をどのホイールにするかで評価が変わるという事です!!
『え?めちゃくちゃ当たり前の事をさも凄い事のように言った?』と思われた方、ズバリその通りです(笑)
デフォルトホイールや10万円以下のアルミホイールからの比較なら高評価を得られますが、アルテグラ等の上位モデルと比較してしまうと思った程の評価が得られないばかりか、本当の良さ(メーカーの狙い)が埋もれてしまう可能性すらあると思い、あえてこのような表現をしました。

これはコンポーネントにおいても同じで、CLARIS・SORA・TIAGRAから105に換装した時の感動は一入ですが、アルテグラやデュラエースを使われている方が105を体感すると『まぁこんなもんか』『十分よく出来てる』といった評価になってしまうんです。
個人的に105は良くも悪くもシマノを象徴するグレードと思っていて、サイクリングスペックとしてなら十分過ぎる性能と言えますが、レーシングスペックとして見ると入り口に位置するグレードになってしまいます。

以上の事からまとめると、
・デフォルトホイールからは凄まじい性能アップが図れる
・高性能アルミホイールからでも上位互換的に性能アップ出来る(C32)
・アルミホイールでは得られない巡行性能が低価格で手に入る(C46)
・得意分野なら上位カーボンホイールに肉薄する性能を得られる
というのが個人的な感想となります。続いて各モデルのインプレです。

 

『WH-RS710-C32』重量1,504g(F665g/R839g)

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あえてリムハイトを32mmに抑えた事で軽量化と漕ぎ出しの軽さや加速感を演出したのか?と思える程に軽快感に富んだホイールで、上手い表現ではないかもしれませんが、10万円以下のアルミホイールと比較してその上位互換にあると捉えると凄くしっくりくるイメージ(あくまでもイメージ)です。登坂力は言わずもがな素晴らしく、アルテグラC36程ではないもののC50よりは明らかに速いと思います。また、最新のD2テクノロジーを投入した新型リムはエアロ効果も十分に備わっており、30~35km/hで巡行している時は全く不満を感じませんでした。コーナーの出口や登り返し等で再加速する時も凄く軽快で、更に上のアベレージスピードを求めなければ価格と性能のバランスが良いと感じます。
エアロの迫力感という点においては確かにリムハイト32mmでは出にくいですし、C46と比べると少し地味に見えるかもしれませんが、実はもの凄く良く出来た優等生ホイールです!!
付き合うならC46、結婚するならC32って感じです(笑)

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『WH-RS710-C46』重量1,612g(F719g/R893g)

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D2テクノロジーを投入した新設計のリム形状が優れたエアロ効果と高い横剛性を実現しており、漕ぎ出しから踏み応えのある剛性感と優れた加速力を体感出来ます。C32と同様に漕ぎ出しの軽さも上手く演出されていますが、流石にアルテグラの各モデルやC32と比べてしまうと外周部の重さが気になります。とは言え登坂でも脚の入りはスムーズで10%程度の坂であれば淡々とこなせてしまうレベルの登坂力は備えていますし、メインの巡行性能はアルテグラC36より優れているので、潔く巡行性能に振ったおかげでC50の巡行性能に肉薄する事が出来たのではないかと思います。
一つだけ懸念を上げると少し縦方向の硬さ(乗り心地)が気になりました。※試乗ホイールはクリンチャータイヤが装着されていたので、チューブレスタイヤに変更すればだいぶ改善すると思います。
それでも10万円以下のアルミホイールとの比較なら乗り心地も登坂力への不満も殆ど出ないと思いますし、メインの巡行性能は比較にならない程に優れおりますので、カーボンホイールの入り口にあるホイールとして性能・価格・見た目のどれも妥協したくないという方にはドハマりするホイールではないかと!!

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『WH-RS710-C32/C46』
重量1,558g(F665g/R893g)

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 デュラエースでもアルテグラでも前後異径を試しましたが、恐らく105の前後異径が一番ハマるかもしれません。
アルテグラC36に肉薄する登坂力と扱い易さを実現する為に32mmで抑えたC32と、潔く軽さを捨てでもアルテグラC50の巡行性能に肉薄させた平地能力の高いC46という『完璧ではないモデル同士の良いとこ取りをした組み合わせ』は想像以上に面白い組み合わせとなりました。
当然ですが前後C32より登坂力は劣り、前後C46より巡行性能は劣ります。ちょうど中間という訳でもありませんが乗っていて凄く楽しい、、、。
扱い易さと程良い巡行性能の絶妙なバランスとでも言いましょうか、スペックだけでは表せない相乗効果が生まれている気がします。
実に面白い組み合わせなので、迷ったら前後異径を試してみて下さい!!
後からの追加購入も面白いと思います。

 

 

如何でしたでしょうか。
既にカーボンホイールを所有している方にもおススメしたいですが、
やはりこれからカーボンホイールを検討される方や、デフォルトホイールからカスタマイズを検討されている方にこそ選んで欲しいと思う
良いホイールです!!

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