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【ロードバイクチューブレス】僕の考えた最強のチューブレス

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川崎店】奥平 総帆 23年03月23日

店長の奥平です。
中二っぽいタイトルにしましたが、20年前からMTBチューブレスを使用して、5年ほどロードバイクのチューブレスを使用してきた経験からどんな組み合わせがいいか考えてみました。

私が、なぜそこまでしてチューブレスで運用したいかというと、転がりの軽さと乗り心地の良さの両立に惚れてしまったからです。
今回の記事の目的は、トラブルがあった時に面倒なメンテを極力少なく、さらに、トラブルになっても大きな問題になりにくい組み合わせという考えをもとに検討しています。

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チューブレスのメリット、デメリット

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@GIANT

一般的にチューブレスレディーを含めた、チューブを使用しないシステムは以下のようなメリットデメリットがあります。
どちらを使うかは、それぞれどのポイントを気にするかだと思います。
個人的にはちゃんと空気を入れていれば、リム打ちパンクのリスクはそれほどないので、パンクしなければ作業性の悪さはあまり気にしないでもいいかもと思っております。シーラントが乾かずに入っていれば、貫通パンクの穴もふさがってくれるのでよほど裂けてしまわなければ走り続けることができます。

メリット

低圧運用で乗り心地がいい
ロスが少ないので転がりが軽い
チューブがない分軽くなる
パンクしにくい

デメリット

作業性が悪い場合がある
シーラントで濡れているのでパンクしたときの対処が大変
空気が減りやすい

 

最強チューブレス組み合わせ、結論

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色々運用してみて、この組み合わせが最高という結論に達しました。
それぞれのデメリットを組み合わせることで最適化するイメージです。

テープを使用しないチューブレスホイール
+
シーラントを使用しないチューブレスタイヤ(チューブレスレディーではない)
+
シーラント
+
インサート

ではそれぞれのメリットデメリット、どう組み合わせていったのかをを考えていきたいと思います。

 

テープを使用しないチューブレスホイール

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私が使用しているのはこちらのMAVIC COSMIC SLR40です。カーボン、アルミホイールの上位グレードに採用されているのがこのスポークホールの開いていないリムです。
この形状はかなりのメリットがあり、特にメンテナンスの面ではテープの運用が無くなるのが大きいです。
ただ、テープの問題は、以前紹介したドウシルを使用すればテープ破損や重量のデメリットを解決できる可能性もあります。

メリット

テープ破損による空気漏れ、定期的な張り替えがいらない
テープを使用しないので軽量
剛性が高い(スピードが乗せやすい)

デメリット

カーボンホイールの値段が高い(アルミホイールであれば中間価格帯からあります)
剛性が高いので乗り心地が悪い

テープのいらないホイールラインナップ

テープのいらないホイールはこのようなものがあります。

カーボン

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アルミ

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シーラントを使わないチューブレスタイヤ

最新のホイール規格に合っているシーラントを使用しないチューブレスタイヤです。こちらのIRCのタイヤになります。
チューブレスレディーと違い、シーラントが無くても空気が保持できるようにできているのが最大の魅力になります。ただ、シーラントを使用しないため、リムとの相性により空気が漏れやすい場合があります。

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メリット

シーラントがいらない
パンクしたときにシーラントで汚れない

デメリット

チューブレスレディータイヤに比べて重たい
空気の抜けが早い
ビードが硬く入れにくい

 

シーラント

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@ワイズロード大阪本館

チューブレスレディータイヤには必須のシーラントですが、通常必要のないチューブレスタイヤにあえてシーラントを入れることで上記の「空気の抜けが早い」というデメリットを少なくすることができます。

シーラントを必要としないチューブレスタイヤは、リムとの相性が悪いと、経験上、1日で抜けてしまうことが多いのですが、シーラントを入れることで、この相性の悪さでできる微細な隙間を埋めることができるので、数日は空気が保持できるようになりました。
チューブレスタイヤもともと空気の保持層があるので、保持層のないチューブレスレディーよりも空気持ちがいいと思います。

メリット

空気が漏れにくくなる

デメリット

濡れているので、トラブル時の作業性が悪い
乾くので定期的な補充が必要

 

インサート

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どんなに気を付けていてもパンクのトラブルはあります。
万が一空気が抜けてしまったとしても、中に入っているインサートが膨らんでくれるため、タイヤが完全につぶれ切らないのでゆっくり走れますし、高額なリムを直接地面にこすってダメにしてしまうことも少なくなります。
ただ、中に入っているインサートが邪魔をして、タイヤを外すのはかなり大変です。出先でチューブを入れることで復活することはできないでしょう。

メリット

パンクをしてもゆっくりとなら走ることができる
パンク時にリムを痛めにくい
重量がかさむ

デメリット

作業性が悪い
値段が高い

 

最後に

メーカーをまたいでいろいろ使用しているのである程度自己責任ではありますが、組み合わせの参考になると思います。
インサートはVITTORIAを使用していますが、最近IRCの物も発売されました。IRCのタイヤを使用するのであれば、シーラント材も、インサートもIRCでまとめて使用するのがお勧めとなります。

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