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【新製品紹介】話題の無線ギアWHEELTOP EDSを試してきた!

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川崎店】奥平 総帆 24年01月18日

Videotogif話題騒然!断然注目の無線ギア「WHEELTOP EDS」を試してきました。
WHEELTOPとは、中国のコンポーネントメーカーでクランク周りを中心に部品を作って来た老舗ブランドです。
よりハイパフォーマンスな商品を世の中に出したいということで作られたのが無線ギアのEDS。
日本でも代理店ができていよいよ本格始動するということで、数日前からWEB上で話題となっていました。
サイクルパーツ合同展示会というディーラー向けの展示会で初お目見えということで、実際に触ってきました。
※1月27日 変速回数に関して追記しました。

[video mp4="https://ysroad.co.jp/kawasaki/wp-content/uploads/2024/01/mov_0106.mp4"][/video]

 

WHEELTOP EDS 

結論から

製品作りにかなりこだわりを持ったブランドということで、ローラー上でのテストですがかなり好感触でした。
高級コンポーネントに引けを取らない、いい商品だと感じました。
消耗品の一部でもあるコンポーネントは、トラブルとは無縁とはいきませんので、アフターがしっかりしていることが製品の良さを左右する大事な部分と思っていますが、ジャパンスポーツバイクブランドのKhodaaBloomを販売している「ホダカ株式会社」が代理店を行うということで、これも安心材料の一つです。
早速このギアは、どんな人、どんな組み合わせが良さそうか考えてみました。

どんな人に合うか

話題になってから、どんな人に合うか、使えるか、いろいろ妄想してみたのですが、こんな方に合うと思っています。

●1分1秒を争うシビアなレースユースより、ロングライドや、ファンライド向け
●電動に対応していないフレームを持っているが電動化したい
●電動化にあまり向かない小径、ミニベロを電動化したい
●電動ギアの販売されていない段数の古いギアをモダンに復活させたい
●マウンテンバイクのダウンヒルなどの一部限定されたギアを使いたい

など、今まではメーカーの推奨組み合わせから飛び出した使い方ができなかったところの、隙間を埋めることができると思います。

どんな組み合わせがオススメか

ギア周り全部を載せ換える想定で、今までのカスタムの経験からワイズロード 川崎店が考えるオススメの組み合わせを提案してみようと思います。
多分、機械式ブレーキの最高峰EQUALキャリパーと、105の12sギアを組み合わせるのが最強だと考えています。
以下の組み合わせで193,000円くらいです。
値段はシマノ105Di2より数万円安くできます。レースに使用したいのであればシマノDi2が速い変速ですので確実です。
上記のようなファンライドユーザーや、通常の組み合わせでは作ることができない車体であれば以下の組み合わせで十分満足できると思います。
ちなみにロード用はフロントダブル、リアは7から13速で、もちろんシマノにも互換があります。

●コンポ本体:WHEELTOP機械式無線ギアFD,RD,ST TX-RA6100
+
●ブレーキキャリパー:GROWTAC  EQUAL

[ysid 4573147802722]

+
●ブレーキローター:SWISS STOP CATALYST DISC ROTOR

[ysid 7640121223808]

+
●クランク:SHIMANO FC-R7100

[ysid 4550170172527]

+
●スプロケット:SHIMANO CS-R7101

[ysid 4550170822668]

+
●チェーン:SHIMANO CN-M7100

[ysid 4550170443856]

 

インプレッション

レバーの大きさ

DSC_0104
※写真は油圧バージョンになります。

新型コンポが出ると必ず話題になるのがレバーやブラケットの大きさです。

個人的にはブラケットの大きさにファンの多い、カンパのリムブレーキ11速EPSを愛用しているので、旧世代のシマノ油圧ブレーキ、機械式ギアのブラケットはちょっと大きく感じます。それと比べるとEDSは特段遠く感じることはありませんでした。
上記写真は2本指でブラケットを握り、レバーに2本指をかけていますが、ブラケットは指3本が余裕持って握れる隙間があるので握りやすく、ブラケットボディーの細さもちょうどいい感じです。
油圧DISCブレーキ仕様にはレバーリーチアジャストが付いていますが、現状機械式ブレーキには付いていません。
これに関しては今後改善される可能性があるかもしれないということでした。

レバーの遠さが公式にアップされていました。
レバーフード部分が小さいので相対的にレバーが遠く見えるのかもしれません。

シフトスイッチ

ロード用のボタンは、リア変速用の右レバーがボタンが2つ、フロント変速用の左レーのボタンが1つと非常にシンプルで、操作がわかりやすい。クリックの感じはシマノのDi2のスイッチと似た押し加減でした。

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フラットバー用のシフターはかなりしっかりした作りで高級感があります。
セッティング幅もありそうなので、押しやすい位置や角度に設定できそうです。

 

変速の速さ 

フロント変速の速さに関して、新型のシマノ12sDi2の動きが速すぎるので遅く感じますが、動画の通り、不安を感じるような遅さはありません。
確かにフロント変速のパンタグラフの動きはゆっくりに見えますが、結局変速ポイントで確実に変速しているので試乗してみると普通でした。
使用するチェーンの性能やギア歯の性能に左右されることが大きそうですので、フロントチェーンリングやリアスプロケット、チェーンは、シマノを使っておくのが無難かもしれません。
このフロントの変速スピードは、モーターやギアの歯の耐久性を考えての速さになっているということで、ちゃんとした理由がありました。リアは変速スピードを選べますが、フロントの変速スピードは固定となっています。

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リアはアプリによりレースモードとカジュアルモードを選ぶことができます。  かなりスムーズに変速します。
長押しで多段変速になります。上記動画のリア変速はレースモードになっています。
特段速いからといって変速不良になるような挙動はありませんでした。
カジュアルモードは試しませんでしたが、変速ショックがレースモードに比べて小さくなると思います。

調整方法

専用のアプリを使用して、使用する段数を7から13段の中から選び、その後1段づつギアの位置を調整します。
これにより、たまにある「この一枚だけ調子悪い」ということを回避し、様々なブランドのスプロケットに対応するようにできています。 
変速調整はまだやったことがありませんが、大手ブランドの純正でもたまに余り良くない変速ポイントがあっても修正できませんが、これならしっかりと変速調整をできるのではないかと思っています。

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変速回数

変速モードは2種類あり、丁寧な変速の方のCasual modeで、20000回シフトチェンジ可能だそうです。
自分のカンパニョーロ電動ギアのアプリで確認したところ、
街中で信号の多い都心の一般道で1kmあたり13回シフティング
街中で信号の少ない郊外の一般道で1kmあたり10回のシフティングをしていました。
ということは計算上は692km~900km走れるということになります。
速度が一定のサイクリングロードであればもっと変速回数は少なくなるので距離はもっと伸びるでしょう。
シマノのDI2が1000kmくらいということですので、かなりのロングライフという感じですね。
使用条件により上下しますので参考値としてください。

 

充電方法

バッテリーはそれぞれ前後の変速機内に内蔵されており、取り外せません。

 

ラインナップ

MTBフラットハンドル、フロントシングル用

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リアのスプロケットの大きさに合わせてプーリーケージが3種類あるそうです。

ロード油圧DISCブレーキ用

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ロードリムブレーキ用

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があります。
ロード用にはアルミレバーとカーボンレバーモデルがあります。

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個人的にはかなり気になっていますので、機会があれば店頭で試せるものを用意したいと考え中。
入荷は春先のようですので、続報をお待ちください。

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