ワイズロード上野アサゾー店のブログへようこそ!ロードバイクには「完成車」と「バラ完」という二通りの買い方があります。両者にはそれぞれメリットがありますが、ココでは主にバラ完についてご紹介します!
バラ完の買い時はいつなの?
バラ完専門店ともいえるワイズロード上野アサゾー店です。
ロードバイクのバラ完に関してはショップ側の慣れというのもあります。当店では割と普通のご案内にあたるので難しく考えずにアサゾー店では気軽にご相談ください。
バラ完とは?そのメリットは?
まずは、「バラ完」という自転車の購入方法がある事をご存じでしょうか?
フレーム、ホイール、コンポーネントなどを個別に選択して組み立てる買い方になります。
そもそも、ロードバイクはフレームメーカー、ホイールメーカー、コンポーネントメーカーがそれぞれ異なる場合が殆どです。
その為、例えば上の写真を例に
フレーム-COLNAGO(イタリア)
ホイール-ENVE(USA)
コンポーネント-SHIMANO(日本)
と言った具合に全く異なる国、ブランドの商品を組み合わせて1台の車体に組み上げるというのが大きな特徴です。
とは言え特に最近では、フレームとホイール、更にはハンドル周りを自社で専用設計して、コンポーネントはSHIMANOかSRAM、CAMPAGNOLOなど設計の都合に合わせて相性の良いパーツでメーカー側がフルスペックをコーディネートして販売する「フルスペック完成車」というスタイルがハイエンドロードバイクでも一般的な買い方になってきています。
更には、コンポーネントのギヤ比やハンドルの幅なども選べてしまう殆どセミオーダー形式のハイエンド完成車もあるのですが、バラ完の立場が、、、みたいな状況もぶっちゃけなくはないです。
一先ず、全員これに乗れば開発者目線で一番早い乗り物に仕上がっていますというのが完成車の分かりやすいポイントだと思います。
ですが、ちょっと待ってください!
イタリア車だけどUSAホイールつけたいんだけど、、、、
イタリア車だけど日本のパーツつけたいんだけど、、、、
イタリア車だけど、、、、、
レースモデルだけど楽しく快適に乗りたいんだけど、、、、、
ヒルクライムモデルだけどエアロホイールつけたいんだけど、、、、、
エアロモデルだけど軽量化重視で組みたいんだけど、、、、、
ハイエンドモデルだけどハイエンドパーツ必要ないんだけど、、、、、
ミドル、エンドリーモデルだけどハイエンドパーツ使いたいんだけど、、、、、
メーカーの都合は知った事ではない
好きなバイクを自分にとって都合の良い仕様で乗る方が幸せだ!
それこそが現代におけるバラ完という自転車の買い方ではないでしょうか?
昔はバラ完がある種標準的なロードバイクの買い方の時代もありました。
ホイールも完成品ではなく手組ホイールというこれも「リム」「スポーク」「ハブ」を個別に選んでショップで組み上げるという所も当たり前にやっていた時代もありました。
購入する際に、ご面倒だと感じる方もいるかもしれませんが、必ずどのようなパーツで組み立てるかをお話しさせていただくことになります。
パーツを1点1点吟味する事で、どのようなパーツで自転車が構成されているのかを嫌でも意識をする事になります。
勿論ある程度こちらからおススメをさせていただくわけですが、最終的にはお客様自身が決定をするわけです。
その為、一つ一つのパーツに思い入れやこだわりが生まれます
一つ一つのパーツに理解が生まれます
パーツの違いに意識が向きます
フレームの違いなのか、ホイールの違いなのか、タイヤの違いなのか、ハンドルの違いなのか、パーツのサイズの違いなのかなど、、、
そこから何をどうすればどのように変化が生まれるか、意識が向きやすくなります。
バイクに何か変化を与えたいときにより明確に何を何に変えるのか考えられるようになります。
もちろん、試行回数が多ければよりその精度も上がっていくわけですが。
細部にこだわらないで自転車に乗る事を楽しむだけだという方もいると思うので、バラ完こそ至高という話ではありませんが、バラ完って実は自転車を続けていく中でより機材への理解が深まる事なんだなというお話でした。
そもそも、一部のハイエンドモデルはフレーム販売しかしていないものも正直多いので、ハイエンドモデルはバラ完でしか買えない事もありますし、メジャーブランドのハイエンドじゃなくてちょっとマイナーなブランドのフレームは上から下までフレーム販売しかないのでバラ完でこだわって組むのが前提だったりします。
バラ完の買い時の話
結局この問題がどんな商品を買うにしても付きまとってくると思います。
「買い時はいつなの?」
買い時というのは、
価格が最も安価に買える。
市場に商品が出回っており待ち時間が少なく買える。
様々な選択肢がある状況で思った通りの商品が買える。
そんな事をイメージされている方が多いでしょうか?
ではそれは何月何日ですか?
「決まっていません。」
ニューモデルの発売開始時期も最近は法則性もあまりなく、唐突に発表されることもあります。
また、同じ車種でもサイズや色によっても異なるので個別にご相談頂く必要があります。
パーツの選択肢によってもパーツの入荷時期や在庫状況は常に変化している為、いつなら買える、いつなら安い、いつなら、、、というのは法則性が見つけられないのが現状です。
なので、ショップ側の私の立場もあってという事もありますが、イチサイクリング愛好家の立場から「買い時」をお教えします。
まず、全てのお買い物について言える事ですが、
「欲しいと思った時」
欲しい時に買って満足するのが一番幸せです。
すぐに買う事で、できるだけ多く乗れるので乗った回数で割ればコスパも良いはずです。
100万円のロードバイクも100回乗れば1回1万円です。お買い得。
真面目な話をすると、乗りたいときにそのバイクが手元にない事が一生の後悔になるケースもなくはないと思います。
セールになるのを待って旬が過ぎてしまうというのも機会損失ですし、そもそも購入する機会を失ってしまうかもしれません。
身体を悪くするかもしれませんし、仕事が忙しくなるかもしれませんし、体力が大幅に落ちちゃうかもしれませんし、飽きちゃうかもしれませんし、、、、、
そういう意味でも人生であと何回サイクリングできるか逆算して「今でしょ!」って思ったら買っちゃいましょう。私の様にね。
続いて
「秋から冬にかけてのいわゆるオフシーズン」
これは実はちゃんとした理由があります。
買い替えという事であれば、特にこの期間が最もおすすめです。
レースやサイクルイベント、ロングライド、ツーリングは春から秋にかけて、具体的には峠道が冬季閉鎖になるまでの間でなければそもそも走る事ができませんし、イベント自体が冬時期は殆ど開催されていません。
イベントギリギリになってしまうと、そのバイクに馴染む時間が作れなかったり、試行錯誤をする前に本番になってしまって慌ててしまうなんて事もあると思います。
そう言った時間の猶予を作る為にも、冬の間に納車というのがとても効率的で、寒い時期にバイクに慣れて、暖かくなったら最終的な調整と半年経過でタイヤを交換してイベントに臨むというルーティングができるようになります。
もう一つ販売店側の都合によるものですが
新しいモデルの発表時期などは正直まちまちではありますが、年度の切り替えは秋頃という事が多く、翌年度のモデルをお店側が注文をする時期が8月以降の秋口頃という事が多いです。
情報が早いモデルはその頃には既に納期がわかっていたり、場合によっては限定台数で注文を締め切る事もあります。
実際に入手できるまでは1カ月後なのか半年先なのか、一年かかるかもしれなかったりとそれ自体は分かりません。
ですが、そもそも、買う事ができるかできないかという大前提を決める事ができる時期でもあるので、気温が下がり始めたら一度お店でご相談頂いた方が良いかもしれません。
注文を受付しているブランドなどはお店のブログなどで告知させていただくこともありますが、全てのメーカーをピックアップする事は出来ないので、気になるバイクがあれば一度ご連絡ください。
これは最近の傾向ですが
「WEB等で発表されたらすぐに注文する」
これも非常に重要な事で、販売数量が少ないプレミアムモデルが最近は非常に多くなりました。レギュラーモデルであっても、日本国内への流通量が少ない場合もあり、確保できるかどうかが初動のタッチの差で明暗が分かれる事が少なからずでてくることがあります。
欲しいなと思ったらすぐにご相談ください。
回答まで時間がかかる事も最近多くなりお待たせしてしまう事もありますがご了承ください。
ご予算と仕様について
バラ完の構成要素は最初に話したように
フレーム
ホイール
コンポーネント
この3つの要素が大きくかかわってきます。
最近は専用の高性能一体型エアロハンドルが必要なケースが増え、10万円以上のハンドルセットを購入するという予算も必要になりました。
そこに、サドル、タイヤ、ペダル、サイクルコンピューターマウント等足していく事で大まかな合計金額が計算できます。
また、フレーム規格によってBB(ボトムブラケット)の規格が異なり、価格の幅が5000円~7万円ぐらいまでとものすごく幅があります。
その為、一つ一つのパーツにこだわると細かいパーツの積み重ねで数十万行くなんて事もありますし、数万円で収める事も勿論可能です。
要は価格の幅が広すぎて、回答が難しいので是非店頭にてご相談ください。
大雑把にこのぐらいという話も勿論可能ですし、具体的にも金額をご案内させていたきます。
一応ですが、一般的にフレーム単品販売のあるモデルは殆どハイエンドモデルに限られる事もあり30万円で組みたいみたいなお話は今は現実的ではありません。
105のメカニカル変速で50万円~
105のDI2で70万円~
アルテグラDI2で90万円~
ぐらいは予算感として持っておいた方がビックリしないと思います。
もちろん、特価フレームや時々出回る特価のシマノコンポなどがたまたま店頭にあれば予算を抑えて組むことができますが、それはぶっちゃけ運しだいですよね。
もちろんSRAMやCAMPAGNOLOなど、こだわって組む方も是非ご相談ください。
GROWTAC EQUALブレーキ
これはバラ完においても是非語りたい。
機械式のブレーキで日本国内で大ブレイクしている唯一無二の商品です。私の肌感覚としては海外からも買いに来る方がいるのでニッチな需要に強く刺さっているという事がよくわかります。
かく言う私もEQUALブレーキをこれまで2セット買って何台かのバイクを組みました。
正直な感想としては、最新のDI2のSTIレバーと油圧ブレーキの方が良いですが、機械式変速のSTIなどを使う場合は確かに選択肢として最良になり得ると思いました。
なので、新規にあえて選択する為の物ではなく、今乗っているリムブレーキの完成車からなるべくパーツを移植したい方や、油圧ブレーキのメンテナンスが自分自身で出来ないから困るという方など一部のユーザーには突き刺さるブレーキだと思います。
フル内装で使うのはワイヤリングの余裕が内装するフレームとポジションによって異なるので一概には言えませんが、ステムの中を通したりするタイトなワイヤリングとの相性はあまりよくないというのが私の感想です。
実用レベルにはなるけど、EQUALブレーキの性能を最大まで発揮しているかどうかというと微妙かなという感じです。
ケーブルがハンドル回りは外装している従来型のケーブルルーティングなどではデメリット一切なしで組めるので色々なケースを考えてご相談頂ければ対応いたします。
私のおススメとしては、カンパニョーロの機械式変速コンポを使いたい方は今でも多いと思いますが、そういった方にとってはものすごく助かる選択肢になると思います。
手組ホイール
アサゾーでは同じくGROWTACのEQUAL手組ホイールの販売を強化しています。
その魅力はカラー選択によるオンリーワン感、価格と性能を見た時のコスパ、店内ビルドの品質の高さ、単純に軽いという所も魅力です。
別記事で色々と何度か語っているのでそちらも合わせてご覧ください。
まとめ
早足に語ってきましたがバラ完の事何となくわかってきましたか?
結局何が言いたいかというと、バラ完にはバラ完の魅力があってそれはひとえに「オンリーワンが手に入る」という事です。
用意されたものではなく、自分が選んだパーツで組まれたロードバイクという事が意味として重要だという事が結局言いたかった長文になります。
勿論、完成車を買ってパーツを1つずつカスタムしていく事で同様のオンリーワンな領域までカスタムしていく事は可能ですし、必ずしもバラ完が良いというわけでもありません。
完成車からのフルカスタムについて語った記事もあるので、今の私が読んでも似たような事を言うと思う内容で内容の風化はしていないと思います。
良ければこちらの記事も参考にしてください。
[ysid 22324702]
メーカー主導でパッケージとしてパーツのサイズを選べるというサービスがだんだんと増えてきてバラ完の存在意義みたいなものも薄れている今ではありますが、こだわる人がいる限りは、アサゾーもそこにこだわってやっていきたいと思っています。
ご相談お待ちいたしております。