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【次ドコ行こう】 冬の残り香を探して奥秩父へ
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- 【二子玉川店【閉店しました】】長山 靖 15年03月12日
こんにちは。二子玉川店の旅好きスタッフ長山です。
こんな感じのイラスト調写真を載せた記事で少し触れましたが、
2月27日、環八R1店のベテラン吉田肇ワイズテック番長、船橋店の宮野店長
と私の三人でツーリングに出かけました。
今回の行き先:埼玉県秩父市(旧・大滝村)
きっかけは、三十槌の氷柱。
読み方は「みそつちのつらら」です。
奥秩父の冬スポットで、冬が去り切る前に見に行こう!
と思い立ってのものでした。
ラッシュを避けて5時前の始発列車に乗って輪行、
快晴だった天気が、山間に分け入る長瀞辺りから急に霞の中へ。
違う土地に踏み入った実感が湧いてきます。
三十槌の氷柱の最寄り駅・三峰口駅までは、川崎市から所要3時間42分も掛かりました。
東京の隣、埼玉県といえども、奥秩父の秘境感は別格ですね。
この辺りの旧・大滝村地域は、全域が秩父多摩甲斐国立公園となっているようです。
東京、山梨、長野、群馬と接しており、
4つもの都道府県と接しているのは全国でも三箇所だけだとか。
長旅で早速おなかがすいたので、駅前の渋い食堂で腹ごしらえ。
とろろ定食。
走行前に、あっさり、うまい~。
それにしても、雪がない。
遠望する山々にも、あまり白さが見えません。
しかもポカポカ暖かく、もう冬は完全に去ってしまったか?
意気込んでスパイクタイヤ取り付けして来たのが、肩透かしです。
氷柱ももう無いのでは、とテンション下がり気味で行ってみたら、
まだそれなりに残っていた!!
こんなポカポカでも、日陰にはまだ冬の精が残っているんですね。
自然の神秘を満喫。
この陽気でこれなら、最盛期はかなり凄そうです。
ここに来るまでの路面は残雪、凍結は全く無く、
今回のようなタイミングであればロードでも見に行けそうな感じでした。
お次は、山岳信仰の霊場、三峯神社を目指します。
この地域のヌシ的スポットです。
途中の秩父湖は、割と凍っていました。
こんなに暖かいのに?という感じです。
この調子だと、真冬の凍りっぷりはなかなか激しそうです。
来てみようかな?
三峯神社へ向けて、本格的な登坂開始。
雪は、たまに道端にチョロチョロ、程度。
冷静に考えると、豪雪地帯ではないので雪量は多くないと思われ、
降ってもはけ易いのかも知れません。
スパイクタイヤは、その本来の特性を全く発揮しないまま
鉄下駄として良い負荷となってくれます。
この日は晴れっぷりが見事。
この安定感も、春が訪れた証でしょうか。
延々と登坂、あくせくとマイペースで。
景色が良ければすぐ止まり。
歩調が合う旅仲間は、実に良いものです。
先ほど通った道が遥か眼下に見えると、お約束の達成感が訪れます。
どんどん視界が開けていくのは、気持ちが良いですね~。
そんなことを繰り返して、標高1100m程の三峯神社前駐車場に到着。
由来となった三峰を眺望。ワイルドな山容が迫ってきます。
おなかがすいたので、参拝前にお昼ご飯。
ご当地グルメ、わらじカツ丼!
味、量ともバッチリ。
ヒルクライムという調味料が、うまさを倍増させます!!
腹を満たしたら、いざ、三峯神社へ。
珍しい三ツ鳥居が、霊場の大御所という風格を感じさせます。
ここは一度訪れて以来、何か心惹かれるものがあり、再訪したいと思っていました。
ニホンオオカミ信仰が色濃く残り、狛犬は皆オオカミです。
今ほど交通網が整備されていなかった頃は相当峻険な秘境地帯、
オオカミもかなり闊歩していたことでしょう。
今も残るそういう雰囲気に、心洗われます。
凄まじい駐車テクニック!山の生活は逞しい。
部分的に路面が凍結。
油断していると、ツルッ!
何度かヒヤッとしました。
気をつけながら、本堂へお参り。
近年に改修工事したようで、色鮮やか。
その前に聳える二本の大木が、実に見事。
それらが一体となって、静かながらも堂々とした風格を放っています。
大木は、そばに寄ってパワーを感じられるよう、根元に木道が設置してあります。
土が踏み固められて樹に悪影響が出ないように、という配慮だそうです。
前回、今回と同じ三人+大宮店の許 さんと四人で来た時、狼グッズに魅せられて、コレ欲しい!
となったのですが、全員が帰りの電車賃と食費代ギリギリ
しか持っておらず、「二匹狼」というTシャツ一着をかろうじて購入したに終わりました。
今回、やっとそのリベンジです。
他の二人は先に外へ、私だけ選んでレジに持っていくと、係りのおばさんが唐突に、
「あんた、前に来たことあるでしょ!?」
は、はい。
「やっぱり~!わたし不思議とわかるんだ~」
急展開にポカン。
このお方は「やっちゃん」と言うそうで、
私も靖なので子供の頃やっちゃんと呼ばれていた、
と話したら会話がヒートアップ。
「この仕事を始めて五年になる、どんどん元気になってる!」
「参詣の人たちにパワーを貰うんだ!」
「朝いつも、Xジャパン聞いてから来てる!」
「仲良くなった参詣者に年賀状書いてる、今年は200枚くらい!
やっちゃんと狼パワー、って書いた!」
「狼犬に会わせて貰った。体重42kg、抱きついてもビクともしない。
大人しい。一日1kg食べる」
「著名人も来る、握手してもらった!」
そう話しながら、
「あんた良い目してるね~!わたし面食いだから。麺も好きだけど!」
と言って、私とも握手(笑)
・・・という調子で、話は尽きませんが、先に出た二人が気がかり。
区切りの良い所で切り上げました。
「また来てね!!」
快活な清清しいまなざしで、送り出してくれました。
話しながら頂戴した、のし餅で揚げた餅を落とさない様ソローリと持ちながら
二人を追いかけました。荘厳な境内を、ソロソロと。
なんだ、この状況(笑)
焦りながらも実に愉快な足取りでした。
三峯神社はパワースポットとしても有名です。
その効能?は、強く厳しい気だそうです。
心身が弱った人が行くと、その強い気に逆にやられてしまうのだとか。
「やっちゃん」のパワフルで真っ直ぐな語りとまなざしに、三峯エネルギーを垣間見た思いでした。
よし、また来よう!
そうこうしているうちに、いつの間にか16時。
二人はそんな状況を露知らず、外で待ちぼうけ。
事情を話して許して貰いました・・・(苦笑)
黄昏時、もう帰路へ就かないと。
往路と違うルートが通れたら、そっちから帰ろう、
ということで行ってみたら、
ジャジャジャジャジャンッ ♪
スライムがあらわれたっ!!
いやいや、氷の塊です(笑)
トンネル内に滴る水が、徐々に固まっていったようです。
いきなり、厳しい冬な景色。
そして、トンネルを抜けると、
そこは雪国でした。
膝下くらいの残雪量。
雪は固まっているのですが、踏み込むとズボッと嵌ります。
雪原は、すぐに足跡だらけに。
この道のりは推測で3~4km、
ラッセルでそのまま突っ切ってみたかったですが、
この時間帯で深みにはまるとヤバイ。
さすがに引き返しました。
1人で来ていたら、ブレーキ利かなくて突っ込んでしまっていたかも。
危ないアブナイ。
引き返し地点からの景色は、夕化粧していて良かったです。
これを拝んだだけでも上等。
この時間帯の山並みは、また幻想的。
ヤマは良いですな~。
薄暗くなると、急に白雪の存在感が増してきます。
さっきはこんなに白く見えませんでした。
↑↑↑さっきの感じ。
光の加減で白さが埋もれていたようです。
ほぼ暗くなった頃、三峰口駅に帰着。
下りはヨイヨイ、かと思いきや、意外ととても長く感じました。
ウトウトして、危うく居眠り走行するところでした。
行きに知らず知らずタップリ登っていたんですね。
晩飯&打ち上げして帰り、結局
自宅出発から帰宅まで19時間余りでした。
くたびれましたが、久々にガッツリなツーリングが出来て楽しかったです。
ちゃんちゃん。
肇さん、宮野店長、またまた愉快な旅をありがとうございました。
次はドコへ行きましょうか?
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