【ライドログ25×インプレスペシャル】バロックギアとミシュランパワー【今日は趣向を変えて】

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ワイズロード本部】永平 宏行 17年05月15日

バイオレーサーの中の人です。
今日は趣向を変えて、冬場から使っている

 

 

 

 

「スミス・バロックギア」
「ミシュラン・パワーコンペティション」

 

 

 

DSC_4163

 

DSC_4181

 

 

これらのインプレスペシャルをお送りします。

 

 

 


 

 

 

 

 

【バロックギア】

 

 

例によって、インプレは個人の主観、
感覚を綴ったものですので、
普遍的なものではありません。
一個人の意見として参考にして頂ければと思います。

 

 

一言で言うと、

 

 

「必要な人とそうじゃない人がいる」

 

 

ように思います。
(これは非真円ギア全般に言える事ではありますが)

 

自分は、
「必要じゃないけど、損も無いのでそのまま使っている」
というタイプですw

 

 

インナーギアのみ展開していて、
ヒルクライム色を強く打ち出しているバロックギア。
「坂嫌いが坂好きになった事例もある」
という宣伝コピーを見たことがある方も多いのでは?

 

 

自分は、
「坂好きだけど坂は苦手」
なので、機材でそんなに変わるなら、
と試してみた次第。

 

 

3月くらいから使っていますが、
実は早々に結論は出ていました。
ただ、念のため、3か月じっくり乗って、
その結論が正しいか検証してきました。

 

 

それが冒頭の、
「必要な人とそうじゃない人がいる」
です。

 

 

もう少し詳しく言うと、
「ペダリングの下手な人ほど効果がある」
(上死点下死点で力を抜けない人に効果がある)
「傾斜が緩い方が効果がある」
「ケイデンス75回転以上なら効果がある」
という中身です。

 

 

非真円ギア全般に言える事ですが、
上死点・下死点の通過スキル
(抜重スキル、あるいは接線方向への回転スキル)
の低さを、そこの歯数を減らすことで、
手助けしている訳です。

 

 

逆に言えば、上死点・下死点の通過スキルが
そこそこある人にはメリットが感じにくいのが非真円ギア。
だから、
「必要な人とそうじゃない人がいる」
となるのです。

 

 

その証拠に、導入前(1月)と導入後(3月)に
同じ条件で
小さな峠をパワーを揃えて
3本登った際のデータを比較してみます。

 

 

【1本目】
1月(左):12分24秒、258W
3月(右):12分19秒、256W

 

ペダリングモニター170204_1ペダリングモニター170312_1

 

 

【2本目】
1月(左):12分55秒、241W
3月(右):12分51秒、243W

 

ペダリングモニター170204_2ペダリングモニター170312_2

 

 

【3本目】
1月(左):12分59秒、240W
3月(右):12分50秒、240W

 

ペダリングモニター170204_3ペダリングモニター170312_3 

 

 

 タイム、ケイデンス、ペダリング効率。
全てが「誤差の範囲」と言えるレベルです。
ここで注意しないといけないのは、
このテストを行った峠の斜度がキツイという事です。
平均斜度8.3%。

 

 

体感的には、7%以下、5%前後の勾配なら
上死点・下死点の通過スピードアップの恩恵を
最も受けられるように思います。
それが、
「傾斜が緩い方が効果がある」
「ケイデンス75回転以上なら効果がある」
です。

 

この2つはリンクしています。
斜度が緩い=ケイデンスが上がる、ですからね。
ケイデンスが70前後になると、
かつ傾斜がきつくなると、
非真円ギアの「上下死点通過スピードアップ効果」
は個人的には体感できませんでした。

 

 

逆に言えば、Mt.富士ヒルクライムのような
比較的緩斜面が続くヒルクライムコースには好適。
都内の人なら、奥多摩周遊道路とか。
こういうコースなら
「上下死点通過スピードアップ効果」

が期待できるかと思います。
数値検証はしていませんが、自分も体感的には、
高ケイデンスが維持できる緩斜面なら
効果があると感じています。

 

 

 

 

DSC_4252

 

 

 

 

ちなみに、3T分、上下死点で歯数を減らしている分、
3T分、最大歯数が増えています。
そのせいで「踏まされすぎて力尽きるのでは?」
という懸念を抱いていましたが、杞憂でした。
歯数アップに関しては、気にせず自然に使えます。

 

 

さらに。
平地ではギクシャクして使う気になれません。
ケイデンスが高すぎる為と思われます。
75回転以上、85回転以下くらいの
「スイートスポット」で、登りで使うのがベストかと。
+-2Tだともう少し自然で、ヒルクライム以外の
使用も向いているらしいです。

 

 

なお、ここで書いた効果が期待できる
斜度やケイデンスの目安は、
恐らく個人個人のパワーとケイデンスの特性によって
異なるかと思われるので、あくまで私の場合は、
という注釈付きとなります。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

【パワーコンペティション】

 

 

DSC_4253

 

 

結論。
「メリット・デメリットを正しく理解して使うタイヤ」
(どんな製品でもそうですが)

 

 

別の言い方をすると、
「デメリットと引き換えに他よりも優れた性能を発揮する」
と言う事も出来ます。

 

 

では、メリットデメリットとは?

 

 

メリット:オールラウンド系としては群を抜く転がりの軽さ
デメリット:耐久性(特にサイドウォール)

 

 

です。

 

 

世界三大レーシングタイヤで転がり抵抗を比較すると、
パワーコンペティションが群を抜いています。
("Bicycle Rolling Resistance"にて比較)

 

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ただし、パンクのリスクは他よりも高い。

 

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まあ、パワーコンペティションを
「オールラウンド系」に分類するのか、
「軽量系」に分類するのか、
そもそも意見が分かれますねw

 

 

"Bicycle Rolling Resistance"による実測重量

パワーコンペティション 215g
グランプリ4000sⅡ 214g
コルサG+ 255g
(全て25C)

 

 

こう見ると、ほぼ同重量で対パンク性が高い
グランプリ4000はバランスのとれたタイヤですね。

 

 

コルサは「グリップ番長」なので、
圧倒的コーナリング&コントロール性(動的性能)が売り。
イタリアらしいエモーショナルなタイヤというか。

 

 

パワーコンペは、フランスらしい?
理屈っぽい
ロジックから導き出された転がりの軽さが売り。

(フランス関係者の皆様、気を悪くしないで下さい。
 大変気に入って使っていますので...)
自分の場合は、ロングライドで疲労を軽減したい、

峠を出来るだけ楽にやり過ごしたい、
という思いから、パワーコンペを選びました。
(約2000km走って、サイドカット2回、
  それが原因のパンク1回です)

リスクを取ってメリットを得ているので、
そこに不満はありません。

 

 

全てを満たす完璧な商品は存在しないので、
ご自身のニーズに合ったタイヤをお選び頂ければと思います。
そのためのお手伝いを各店スタッフにお申し付けください!

 

 

 


 

 

 

 

 

 

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