【RED AXS】時代を先取りするRED12速。発表会で気づいたり思ったり早速注文してしまったりしたこと。

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池袋チャーリー店】池田 哲也 19年02月08日

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2019年前半の最大のトピックとも言えるスラム新型ETAP AXS。

 

すでに多くのメディアや当社のブログなどで速報が出ていますので、今回は個人的なポイントを中心に紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずはクランク。クランクアーム自体は11速REDと同じでチェーンリングが違います。

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こちらは2×。初めて画像を見たときはあまりかっこいい印象がなくまだプロトタイプなんだろうな思っていましたが、これで製品版。ただ、実物は非常にかっこ良かったです。

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特徴としては従来よりアウターとインナーの歯数さが小さくなったこと。それによりフロント変速の性能が向上。さらにダイレクトマウントとなって軽さと変速性能が向上しています。

 

 

 

 

 

 

 

こちらは1×。チェーンリングはMTBと共通のXーSYNC2仕様。

 

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36〜46Tまでは107BCDのベースにつける方式でチェーンリング(一枚¥11、000ー税抜き)の交換が簡単。

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48Tと50Tは下のエアロ形状ダイレクトマウント(一枚¥27、3000ー税抜き)で主にTT・トライアスロンでの使用をイメージています。

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 こちらはパワーメーター。

 

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すでに話題になっているように36〜46Tの1×仕様以外はチェーンリングのみの交換が不可。ただ、チェーンリング自体は従来よりも50%高い耐久性を誇っています。

 

ちなみにDUBクランク仕様でしかラインナップがないのでGXPクランクしか使えない「トレックセガフレード」はどうしているのかと思ったら傘下のQUARTQのプロトタイプを使っているようです。

 

 

 

 

 

 

新たなスラムのクランク規格「DUB」

 

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MTBで先行していた規格で従来の30mmよりちょっと細いクランク軸(28、99mm)にすることでこれまで対応していなかったBB89等にも純正のBBで対応。お陰でMTBのクランクはGXPとBB30の2種類作っていたところをDUBに統一できています。

 

 

  

 

ロードではこれまでGXPで対応していたBB86やサーベロのBBrightも太軸純正クランクが使えるように。

 

 

TREKのBB90と(なぜか)イタリアンは対応していないので従来通りGXPを使います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大きな変更があったのがリアのカセット。

 

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これまでは歯数が増えると、従来の構成のロー側にプラス一枚増やすという拡張の仕方でしたが、AXSでは増えた分をクロスレシオ化に回すことに。

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これにより10ー33Tでも1Tジャンプが5つもあり、ワイドレシオながらケイデンス維持が楽に。この部分が今回のAXSの大きなポイントになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

リアディレーラーも今回大きく変わった一つ。

 

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1×にも2×にも同じリアディレーラーで対応するのですが、これまでの1×リアディレーラーが持っていたチェーンテンションを保つための機構が一切ありません。

 

これではシクロクロスなどでチェーンが暴れてしまいそう(シクロクロスワールドカップの映像を見ていてもそこが気になっていました)ですがそこを解決したのが「ORBIT」テクノロジー。

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リアディレーラーの内部にシリコンフルードを内蔵。このフルードが「チェーンが暴れるような垂直方向の衝撃時のみに減衰を起こす」ように働くことでオフロードでのチェーンの暴れを抑制。

 

従来のクラッチシステムのように強力なスプリングがないので変速は滑らかでホイールの取り外しも簡単。

 

MTBから丸移しした従来の1×からロード・シクロクロス・グラベルの1×に最適化したディレーラーへと大きく進化を果たしています。(しかし、大きな衝撃にのみ対応する機構を入れるって発想は、傘下にサスペンションブランドを持つSRAMらしい)

 

 

 

シフトスピードも従来より速く。1×にするとさらに少し速くなるそうです。

 

 

 

ロー側26Tから33Tまで一つのディレーラーで対応するのもポイントです。

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すでにいくつかのブログで書かれているようにリアカセットの取り付けには専用の「XDRフリーボディー」が必要ですが下の写真のように非常に多くのメーカーが対応する予定。というよりS社以外はすべて対応するんじゃないでしょうか 。

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チェーンももちろん専用。表面がフラットになったりローラーが大きくなったりして耐久性は11速と同等以上とのことです。

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ブラケットやブレーキ、FDは従来と特筆すべき変更点はなし。ブラケットに滑り止めの模様が入ったのが主な違いでしょうか。ちなみに、唯一のポストマウントタイプもラインナップされているハイエンドコンポになります。

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さらに新たに自動変速にも対応。シマノのシンクロシフトやセミシンクロシフトと同じようなことがスラムでも出来るようになっています。

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コントロールアプリも新たに用意されています。(早速、入れてみましたが製品がないので何もできない。)

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主なところはこんなところ。これ以外にも「新たなリアの歯数構成が従来の1×とどう違い、いかにロードやシクロクロス向けに優れている」かやMTBコンポとの互換性などを語りたいところがありますが、長くなりすぎるのでそのあたりは店舗でご質問ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、総じて今回のETAP AXSはリアカセットの新たな構成に代表されるように、ただ一枚増えただけでは収まらない新しい時代のコンポーネントであることを強く感じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな素晴らしいETAP AXSですが、、、、、

 

 

 

本日、自分用に注文を出しました!!

 

 

 

 

 

 

注文したのは1×DISC(フラットマウント)仕様。正直価格にかなりたじろきましたが、「リアが12速になったらシクロは絶対1×で乗る。」と決めていましたし、想像以上に面白そうなコンポに仕上がっていたので速攻で注文となりました。(一生に一度?くらい最高峰コンポを買ってみるのもいいかと思ったのもあります。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

構成はクランクがTREKなのでGXPで172、5mm。歯数はシクロクロスのシーズンはほぼ終わっているのでオンロード用に46T。別でシクロクロス用に40Tのチェーンリングも注文しています。

 

 

リアはもちろん10ー33T。ロー側のギアが坂を登り続けるにはキツめですが、36Tー25Tで走っていた時期もあるのでそれに比べればまあ楽だろうと。

 

 

 

 

 

 

 

ローターはフロント160mm、リア140mmで走っているのですがセットだと前後160mm(しかも6穴のみ)しか選べないので140mmのセンターロックローターも1枚注文しています。

 

 

 

 

入荷は注文がファーストロットに間に合っていればコンポは数日中に。クランクは早くても3月下旬とのことだったのでコンポが全て揃うのがそのあたり。加えてMAVICのXDRボディーもいるので全て揃って組み付けが終わるのが早くて4月中になりそうです。

 

 

 

 

 

入荷、あるいは組み付けたタイミングでブログアップしますのでお楽しみに。

 

 

 

 

 

 

 

もちろん、お客様の分もご注文受け付けていますので是非ご依頼ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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