【Bianchi】限界を超えて行け!!最速エアロロード!!

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新宿本館】 23年11月16日

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こんにちは。先日行われました社内研修にてBianchiの最新エアロロードに試乗させて頂きました。

 

世界最古の自転車ブランド

Bianchiは1885年、エドワルド・ビアンキがミラノのニローネ通り7番地に小さな自転車店を開きました。当時21歳と考えると、なかなか早熟ですね。他のブランドも創業者が若いので、意欲ある若者が活躍できた素晴らしい時代だったのかなと思います(笑)。創業当時は前輪が後輪よりも大きいオーディナリー型、所謂“チャップリンスタイル”の自転車が主流でしたが、現代的な前後の車輪が同じ大きさのセーフティー型の自転車の販売を始めました。オーディナリーは、自分は乗ったことがないのですが、なんだかバランスを取るのが難しそうですよね(笑)。車高も高かった気がしますし、何とも言えないシュールな自転車で、逆によくそんなバイクが流行っていたものだなと思います。創業から2年後の1887年、ベルターニ通りに移転しより大きな店舗を構えます。ここからもBianchiの成長の早さを感じられますよね。その後工場を構えたり、車の販売もしています。初のマウンテンバイクは軍事目的でした。1919年ごろからレースでも存在感を示すようになり、輝かしい成績を残していきます。Bianchiで成績を残した選手といえばマルコ・パンターニが思いつきます。1998年、ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランスのダブルツールを制しました。

 

Countervail®(カウンターヴェイル)

BianchiのレーシングロードバイクといえばやはりCountervail®でしょう。マテリアル・サイエンス社と共同開発することで独自のカーボン繊維構造と粘弾性を兼ね備え、 フレームとフォークの剛性と強度を向上させながらも最大80%の振動を除去します。これによりパワーロスが少なく脚にもやさしいフレームができるのです。2016年このCountervailを搭載したOltre XR4が世に放たれました。

 

OLTRE RC

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今回試乗させて頂いたのはOLTRE RC。次世代のロードバイクとして開発された最新エアロモデルです。

 

ロードバイク自体の空力効果は全体の20%程度

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 空気抵抗のうち、バイクにかかる割合は20%程度。詰まる所、ライダーにかかる割合は残りの80%であるという事実。これをバイクに落とし込んだのがこのRC。ライダーとバイクを“1つのシステム”として考え、空力をトータルマネジメントしたバイクです。

 

エアディフレクター

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ヘッドチューブ周りに仕込まれたこの特徴的なエアディフレクターの内側を空気が通り、足周りの空気圧を下げます。なんだかロボットみたいに変形しそうです(笑)。

 

ダウンチューブ形状

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乱気流をいなすため、ダウンチューブが大きくえぐれています。いかにもエアロという感じでカッコいいですね。

 

独特過ぎるフレーム形状

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もはや先進的過ぎて何が何だか分からなさそうなフレーム形状。バイオミメティックスというワードを感じるのは自分だけでしょうか…。

 

とにかくREPARTO CORSA(レパルト・コルサ)

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REPARTO CORSAはBianchiの技術開発部門。フレームダウンチューブの左側やホイール、シートに至るまでレパルトコルサで統一され、ライダーの頭からバイクの足もとまでが1つのシステムとして成り立つように設計されています。リムハイトはフロント50mm、リア65mm。フロントよりリアのハイトを高く設定することでハンドリング性能と空力性能を最適化します。参考重量はペアで1540g。ダウンチューブのロゴが左右で違っているのもかっこいい。写真映えしそうな1台でもありますね。センターロックタイプ のディスクローターは前後16mmです。サドルもカーボン、重量 168gです。

 

コクピット周り

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やはりこのハンドルステム一体型のコクピット周りが目をひきますよね。バイオミメティックスなハンドルステムです。

 

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ステムの角度が凄い。上を向いています。素人目にはステムは下を向いている方が空力が良さそうですが、ハンドル中央に空いた穴に空力効果があるのでしょう。エアロハンドルといってもフラット部まで比較的厚めに形成されていて、今までの常識は通用しないトリッキーな形状となっています。

 

デザイン

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カーボンの折り目がグラデ―ションになっていて、なかなか面白いデザインです。こういうところはなかなかサイトでも見ないので写真を貼っておきます。

 

インプレッション

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コンポーネントは最新のDURA-ACE。やはり反応がよくFメカの動作は目を見張るものがあります。レバーを押し切る前に変速している感じ。レースでも瞬時に反応することが出来るでしょう。硬めの剛性もフレームとの相性バッチリです。

 

 

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とにかく優しい乗り味といった感想。まず、最初の漕ぎ出しでスピードに乗ってから率直に“や、やさしい!!”と思いました。どういうことかというととても脚への返しがやさしい。『これがカァウンタァヴェイルゥかぁぁぁ』という感想。極上の乗り心地という感じでなんとも言葉にするのが難しい(苦笑)。ただ、剛性もしっかりとあるので、単に柔らかいバイクとも違います。適度な縦剛性を感じました。ということはこのフィーリングでトップ域でのもっさり感もない。レーシングバイクらしくクイックな操作感で、コーナリングにも安心して突っ込んでいけるので乗り味と相まってとても不思議な感じがしました。見た目はかなり独創的なバイクですが、理にかなった設計で乗り味と操作感は最高。今回試乗したたバイクで一番乗り心地も良いバイクでした。

 

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