【NESTO】グラベルロードGAVELに乗ってみました

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上野本館】長山 靖 23年11月20日

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こんにちは。上野本館の長山です。

 

11月2日、各メーカー様のご協力によって催行が実現したワイズロードスタッフ試乗会にて、いろいろな自転車に試乗させて頂きましたので、インプレをお届け致します。今回ご紹介するのはこちら。

NESTO  GAVEL

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138,600円(税込)

 

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コストパフォーマンスが高いことから人気の日本ブランド「NESTO」が放つグラベルロードです。私はカーボンのグラベルロードを所有していますが、アルミフレームのエントリークラスでの感覚や如何に!?

 

 ツボを押さえた優等生

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走り出しての第一印象は「思っていたより軽やか!」
車体重量はカタログ値で11kg(530mmサイズにて)と健闘しており、軽やかに進んでいきます。フレーム、フォークの随所にダボがあり積載力を備えていますが、それでこの重量はなかなかです。

 

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 700×38Cのオンオフ両対応タイヤ装備で、舗装路は安定感、クッション性の恩恵を受けながらスイスイ。今回の試乗コースでは砂利道はありませんでしたが、これなら安心して突っ込んで行けそうです。さりげなく、ホイールはチューブレスレディ仕様。発展性を押さえてあるのはさすが、といったところ。

 

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 シートステーとチェーンステーは、縦方向にしならせることで柔軟に路面状況に追従する振動吸収機構FLEXOR(フレクサー)を搭載しています。これがじわじわと効いてくれて、アルミのカッチリ感はありつつも、しなやかなクロモリフレームの快適さを連想させました。フロントフォークには定番のカーボンを採用し、そちらも快適性UPが図られています。

かつて私は、13kgくらいのクロモリツーリング車によく乗って長距離走っていました。安定感、耐久性、快適性はあったものの、重いというのが正直なところでした。このGAVELは、そのキャラクターの良さをうまく押さえつつ、軽快に走ってくれるので、これで旅ライドに出かけたら、かなり快適だろうな、と思いました。走行時の軽やかさだけでなく、輪行で担ぐ時も、少しでも軽い方が助かります。

 

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 装備するギアは2×9の18段。歯数がフロント48-32T、リアが11-34T。最も軽いギアの組み合わせだと、ギア比1を切りますので、さりげなくかなりの適応力を有しています。かつてのフロント3枚ギアでワイドに、というのでなく2枚でワイドを実現しているのも好印象。少しでもシンプルな方が変速操作もシンプルですし、調整のシビアさも減って良いことずくめです。

 

オールロードと比べて

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同じ試乗コースで、オールロード系のTREK DOMANE AL5 Gen4にも試乗させて頂きました。メーカー、モデルが異なるため純粋な比較ではありませんが、同じアルミフレームのモデルということで乗り比べてみました。こちらはハンドリングがグラベル系と比べるとクイックさ、反応の良さを持っており、やはりスピーディに駆け抜ける用のオンロード属だなと感じました。

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 標準タイヤは700×32C。こちらのモデルもGAVELに標準装備のタイヤサイズと同じ太さの38Cまで対応(フェンダーなしにて)ですが、32mm前後で軽快さの持ち味を活かして、駆け抜ける方がバランスは良いかも知れない、と思いました。

・のんびりペース気味がお好み&砂利道も積極的にアタック可能なスペックを求めるならグラベルロード

・もっとスピーディに駆け抜けたい&いざとなったら砂利道も適応可能なスペックは押さえておきたい、ならオールロード

が良さそうに感じました。

(あくまで私の好みから見ての印象です)

 

高価すぎない、という性能

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私が所有するグラベルロードは50万円越えなのですが、高価ゆえに、オフロードに突っ込んで行った時「すっ転んでフレームを痛めてしまったら・・・」という心配がよぎってしまい、なかなか攻められずにいます・・・。その点、10万円台前半と価格が抑えられたアルミフレーム車は、ガンガン行ったろう!という気にさせてくれますし、走行性も健闘しています。こういうモデルこそが、ある意味で真のグラベルロードと言えるのかも知れません。入門車として高バランスに仕上がった1台、オススメです!

 

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