【ワイズロードスタッフ試乗会】AERO!エアロ!えあろっ!

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新宿本館】 23年11月26日

こんにちは、ワイズロード新宿本館の伊藤です。

先日11月2日に参加しましたワイズロードスタッフ向けの試乗会。 最近ますます進化の度合いが著しいエアロロードを数台乗り比べてみたので、紹介させていただきます。

紹介するモデルはこちらの3モデル。

BIANGHI OLTRE RC

OLTRE RCOLTRE RC LEFTSIDE

 

イタリアの老舗バイクブランドBIANCHI(ビアンキ)が送り出すエアロロードシリーズOLTRE(オルトレ)の最新にしてトップグレード、OLTRE RC

OLTRE RC 2

空気を受け流す形状もあってか、エアロロードは斜め後ろからのショットが良く映えますね。

OLTRE RC HEAD 1OLTRE RC HEAD 2

フロント周り。ヘッドチューブに設けられているエアを取り込み流すエアロディフレクター(着脱可能)やエアインテーク状に穴の開けられたステム部とハンドル部上部にヴォルテックスジェネレーター(整流用の突起)が設けられた一体型ハンドル等のエアロパーツは、これらだけでなくバイクを駆るライダーと一体となる事で初めて有効な効果が得られるとの事。

OLTRE RC REARSECTION

エアロロード言えば、このリアタイヤを覆ういかにもエアロ効果が良さそうな形状のシートチューブ。

TREK MADONE SLR GEN7

MADONE SLR GEN7

アメリカ合衆国3大バイクブランドの一角、TREK(トレック)のエアロロードMADONE(マドン)の最新第7世代モデルMADONE SLR GEN7

オールラウンドバイクとしてデビューしてから世代ごとに空力性能を向上させ、今やザ・エアロロードと言える存在に。

DOMANE SLR BACK

米軍のF-22やF-35といった第5世代戦闘機を彷彿とさせるマッシブなエアロ形状。本当に空でも飛びそう(笑)

MADONE SLR HEAD

いかにも整流効果の高そうな一体型ハンドル。勿論ケーブル類もフル内装。

IsoFlow1IsoFlow2

MADONE GEN7最大の特徴の1つであり売りでもある、空力の向上と振動吸収性の確保、更に軽量化も果たした「IsoFlow」システムを採用したシートポスト・シートステー周りの形状。ここがまた戦闘機を彷彿とさせるルックスの一助になっていたり。

MADONE SLR REARSECTION

リアタイヤ周り。これまた整流効果の高そうな造形。

ORBEA ORCA AERO

ORCA AERO

スペインの老舗にして名門、ORBEA(オルベア)が生み出した最新のエアロロード、ORCA AERO(オルカエアロ)

ORCA AERO BACKSHOT

TTバイクORDU(オルドゥ)の流れを組む、水平基調で直線的なラインで構成されたフォルムがいかにも空力性能が良さそう。

ORCA AERO HEAD1 ORACA AERO HEAD2

ハンドル周りは自社製のエアロハンドル&ステムのセパレート構成で細かなサイズ調整も考慮。ケーブル類はステム下から入る半内装タイプ。上位グレードはVISIONの一体型ハンドルMETRON 5D ACRを有償オプションで選択可能。

ORCA AERO PARTS1ORCA AERO PARTS2

ORCA AEROの特徴の1つであるエアロ効果を考慮した専用パーツ類。ボトル&ボトルケージはダウンチューブの幅に合わせた薄く整流効果を持たせた形状(通常のボトルケージも取り付け可能)。ダウンチューブ下部にはタイヤチューブや工具類を収納できる専用のツールBOXが(取り外し可能)。このパーツはアンダースポイラーとしての役目も果たし、整流効果を向上させる機能も。

ORCA AERO REARSECTION

リア周り。ORDUの影響が伺えるTTバイクの設計思想を受け継いだ形状。ダウンチューブのボトルやツールBOXも組み合わさってエアロ効果が高そうに見えます。

 

ではインプレッション

OLTRE RC

OLTREシリーズのトップグレード。グラム単位での軽量化の為に先代シリーズまであった振動除去素材カウンターヴェイル(CV)は廃止というストイックなモデル(2ndグレードのOKTRE PROはCVは採用されています)。流石にトッププロにも供給されるモデルだけあって、加速が鋭い。正に空気を切り裂きながら加速する感じ。しかもオールランドバイクの様に車体を左右に振っても軽快に反応するレスポンスの良さ。メーカースタッフさん曰く、「エアロだけど坂も普通にイケます」との事。平坦路だけでなく峠道も難無くこなす万能エアロロードですね。レーシーな走りに極振りしたモデルでもあるので、乗り味のハードさは覚悟の上で、ですが。バランスの良さではCV採用のOLTRE PROでしょう。更には扱い易さや機敏過ぎない素直な乗り味が特徴だった3rdモデルのOLTRE COMPも用意されいるあたり、流石BIANCHI隙が無いモデル展開。

MADONE SLR GEN7

こちらもトッププロに供給されるモデルであるので、加速の鋭さや速度維持の高さはやはりお見事。自分の脚力じゃ実力の何割も引き出せていないでしょうが、解りやすく「あ、コレ速いわ」ってのが感じられますね。その上トップグレードのエアロロードとしては乗り心地が良好なタイプ。例のIsoFlowの振動吸収性の高さが効いているんでしょう、綺麗な路面ではスムーズな感触のまま加速、多少荒れた路面に入っても嫌な突き上げがあまり無かったですね。本気で攻め込める様な人が乗れば本領発揮なんでしょうが、そこまで攻め込まないけどやっぱりイイエアロロードに乗りたい、という人でも十分楽しめるモデルでしょう。メーカースタッフさん曰く、フレーム形状はSLRと同じでフレーム重量差は100g程度、剛性もSLRより控えめでその分価格も控えめ、走りも本気攻めでなければ遜色無い程なので、2ndグレードの MADONE SL GEN7もおススメです、との事でした。

ORCA AERO

上記モデルと同じくプロチームにも供給されるレーシングエアロロード。加速の良さや速度維持のし易さ、車体を振った時のレスポンスの良さは他モデルと負けす劣らずな感じですが、空気を切り裂くというより空気を綺麗に受け流していくような加速の仕方。スパーンッといった感じではなくシューッっとスムーズに車速が挙がっていく感じ。やはりエアロ効果を考慮したボトルやツールBOXの形状も効いているんでしょうか。こちらも嫌な硬さや突き上げの少ないエアロロードとしては快適性の高い乗り心地。レースだけではなく、平坦路メインのロングライド等も十分対応できそうですね。海岸沿いの道なんかに実に似合いそうなスマートなルックスですし。

 

エアロロードもその独特なルックスと同じ様にブランドごとに味があって、非常に面白かったです。本来エアロ効果の向上を最重要視した設計である為に、普通のロードバイクに比べて乗り味にクセが強かったり楽なポジションが取り難かったりしますが(ライト類やベル等の保安パーツが付け難かったりも)、だからこそのああいったデザインですし(個人的にはSFメカっぽくてカッコイイ)、試乗してみてトップグレードの様なバリバリのレース志向のモデルでなければ普段乗りでも問題無い程度のモデルもみられました。最新のエアロロードは、競技志向ではなくそのルックスにほれ込んで選んでみても無理な我慢をしなくても楽しめそうですね。

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